2023/07/31
椿の花束
梅雨明け前からの猛暑が続いています。
伊豆の国市は、三島市よりはほんの少しだけ平均気温の低い夏ですが、暑いことにはかわりません。
毎日の熱中症指数も高いままです。
皆様、日中の暑さ対策はしっかりされていますか?
エアコンをつけてしまうと、もうそこから出たくないですね。
外の熱風は、都会に比べて人口密度が低いので、風通しがよければ、夜はエアコンなしで眠れる日もあるのですが、全く無風の日もあります。
さて、なんでこの夏に「椿の花束」なのか!
もちろん、花束の椿はパンフラワーです。
今月、一輪挿し用の椿のオーダーをいただきました。
新しく買い求めた一輪挿しの花瓶に、椿を挿したいとのこと。
私のイメージでは、茶花に使われる『侘助』(わびすけ)が似合うと思い、赤い一重の椿の制作を始めました。
私はパンフラワーのオーダーをいただくと、いきなり商品を制作するのではなく、まず試作品を作ります。
練習といった感じ。
そしていくつか作った中で、良く出来た物を商品として仕上げます。
とくに椿など、季節外れの花はイメージがつかみにくく、いくつも作らないと自分が納得できません。
なので、制作にはずいぶんと時間がかかってしまいます。
パンフラワーはまず絵の具を入れた粘土をこね、(花の種類にもよりますが)花心を作り、花心が乾いたら花びらを作り、花びらが乾いたら色を塗って、色が乾いたらガクを作り、ガクが乾いたら色を塗る…。
粘土や絵の具が乾くのを待つ間に、同じように葉っぱを作成しておきます。
全てのパーツの絵の具が乾いたら、やっと組み立てることができます。
ここで言う 組み立てる とは、枝や茎を作っていく作業を言います。
花だけ作るのではなく、つぼみも作るし、花によっては半開きの状態の花も作ります。
葉っぱはいっぱいあった方が良いです。
こんな制作手順をふんで完成した椿の中から、お渡しする花を抜いて、残った花はアトリエに飾ったり、作品展に出したり、別の商品に作り替えたりするので、試作品は用途があります。
試作品といえど、本気で作るし、商品にもなるため手は抜けません。
今回の椿も愛情をこめて作りました。
どの子を嫁に出したら良いか困るくらい(笑)
さて、今回はついでと言ってはなんですが、オーダー品の他にも、白に赤いふが入った椿も作ってみました。
赤い椿と、白赤の混色椿の2種類をプレゼントしたい方がいたのです。
今月末に日本を離れて、外国へ帰ってしまう方がいるので、その方に椿のパンフラワーをプレゼントしようと思い、オーダー品と平行して作っていました。
椿は万葉集の中にもでてくる茶花です。
縄文時代の遺跡からも椿が発見されるほど長い歴史があり、昔の人々からも愛された花。
開花時期は11月〜4月。
日本の冬を代表するような花ですね。
外国の生活の中で、椿を見て日本の冬を思い出してくれたら良いなぁ💕と思いながら作りました。
こういう時、パンフラワーっていいですよね!
季節に関係なく作れるし、枯らすこともない。
粘土なので、落として欠けちゃうことはありますけど。
出来上がった2種類の椿は、薄黄色の越前和紙に包み、リボンをかけてお渡ししました。
どんな花瓶に飾ってくれるのかな?
日本にいた頃を思い出してくださいね。
ありがとう。
2023/07/20
子宝弁慶草
子宝弁慶草。
または子持ち弁慶草とも言います。
ベンケイソウ科 カランコエ属
和名 子宝草
他の呼び方 クローンコエ
クローンコエという呼び方の通り、驚異的な繁殖力がある多肉植物です…が、
うちの子持ち弁慶は育ちません💦
2年ほど前、友人からもらって育てているのですが、全然大きくならないんです。
友人はあまりに子持ち弁慶草が子供を作るので、全部を育てきれないため、私を含め数人の友人に子供たちを分けたのでした。
その友人たちの2人とは私も交流があるため、ときどき成長過程を披露しあうのですが、株元の友人と、分けてもらった友人の一人は、順調にちびっこ弁慶草を育てていますが、私ともう一人のちびっこ弁慶草は同じくらい成長不良のままなのです。
子宝弁慶草の生育タイプは夏型。
暑さ、寒さも含めてとても丈夫です。
湿気は嫌うので、湿度が高い時期は風通し気を使います。
また、凍ったり霜に当てないように0℃を保ちます。
あとは成長期の初春〜晩秋はよく日に当てて、鉢土がしっかりと乾いたところでたっぷり水を与える。
生育が休止している期間は断水気味に管理。
とまぁ、こんな感じで室内にて育てているのですが、本当に信じられないくらいに育ちません。
鉢は窓辺に置いてあるのですが、西陽が当たる窓から、朝の光が入る窓辺に引っ越しさせたりしてみましたが、変わらず。
これはもう、相性の問題なのか?
いやいや、親株は一緒だし、単に環境の違いなのでしょうが、ここまで育たない多肉植物は初めてです。
他の友人の育てる環境も、私と大差ないように思うのですが。
外に出してみようかしら?
でも、小さな鉢なので、外に出したらこの暑さに耐えられるかしら?
伊豆の国市は都会よりは夏の気温が低いとはいえ、日本の夏です。
年々、暑くなりますね。
こんな小さな子を、外に出しっぱなしにするのは気が引けます。
だったら、玄関の近くに置いて、出したり入れたりして管理すれば良いのでは?
いやいや、私、そんなに手間のかかる子、いりません(笑)
暇になったら、土と鉢を変えてみようかな。
何か良い方法あったら教えて下さいね。
2023/07/09
フォカッチャとパンサラダ作り
先月の話ですが、沼津友の会さんのパン作り講習会に参加してきました。
「フォカッチャとパンサラダを作ろう」
伊豆の国市のあやめ会館の1階調理室にて、生徒16人が4組に別れ、それぞれ1組に一人づつ講師がついて料理を教えてくれました。
生徒さん達は伊豆の国市の方がほとんどではないでしょうか。
定員を上回る応募がきたそうです。
会費は800円で、約3時間の講習。
保育室もついて、小さなお子さんがいるお母さんも参加できるという素晴らしさ!
4人一組で作る料理は、フォカッチャの他に、フォカッチャを使ったサラダ&手作りドレッシング、ぶどうの寒天。
まずは強力粉、砂糖、塩、ドライイースト、水、オリーブオイルを混ぜてこねて生地を作ります。
オーブンで発酵させている間に、パンサラダとぶどうの寒天を作ります。
ぶどう寒天は、粉寒天をふやかして、水、砂糖、ぶどうジュース、レモン汁を加えて、皮のまま食べられるぶどうとともにカップに入れて冷やします。
パンサラダに使うフォカッチャは、あらかじめ先生が作っておいたものを使います。
レタス、ミニトマト、きゅうりを洗って切り、さやいんげんは茹でてからカットします。
ドレッシングは玉ねぎをすりおろしたものに、塩、白ワインビネガー、こしょう、マヨネーズ、オリーブオイルを加えて混ぜます。
このような手順をふんでいる間にフォカッチャの生地の発酵が完了するので、生地を薄い長方形に整え、200℃に熱したオーブンで10〜15分焼きます。
生地を焼いている間にサラダ作りを進めるのですが、洗って切った野菜をお皿に盛り付け、最後にアボカドを切ってのせ、クルトン大にカットしたフォカッチャをちらし、ドレッシングをかけて完成しました。
サラダは家でもよく作りますが、手作りドレッシングは作らないので、今回の簡単美味しいドレッシングは作っていてテンション上がりました(笑)
そして、アボカドの綺麗な切り方も教えてもらい、これは大変役に立ちます。
手を汚さず、きれいにアボカドの種と果肉と皮を切り離せます。
目からウロコとはこのことでした!
焼いているフォカッチャはお持ち帰り用なので、フォカッチャが焼き上がる間に、サラダを食べます。
美味しかったです💕
今回の講師はもちろん、一緒に作った3人の方も年齢がまちまちで初対面の方でしたが、感じの良い方ばかりで楽しく作業を進めることができました。
お茶を淹れ、サラダをゆっくり食べ終わる頃にはフォカッチャも焼き上がっていて、ぶどうの寒天も固まったのでお持ち帰りにしました。
パンフラワーではいつも教えているばかりの私ですが、このフォカッチャ講座では久しぶりに生徒になり、学ぶ楽しさを実感しました。
教えてもらうって楽しい!
私も私の生徒さん達には、皆そう思ってもらえるような教室でありたいです
2023/07/01
Shirnki展
銀座1丁目のK'sギャラリーにて開催していた塩川素子さんの「Shirnki展」へ行って来ました。
塩川素子さんは書道家であり、インクアートアーティストでもあります。
私は塩川さんの書体が大好きで、この《パンフラワーアトリエNOBU》のロゴも塩川さんにお願いしました。
もちろん、作品も持っています。
でも、塩川さんが出展した日展や、グループ展などは見たことがあるのですが、塩川さん個人の作品展はみるのが初めてでした。
パンフラワーも絵画もそうですが、写真では伝わりきれないものってありますよね。
今回はそこのところを強く実感してまいりました。
塩川さんの内に秘めた情熱。
葛藤。
私の少ないボキャブラリーでは表現できないのですが、その圧倒的な存在感に言葉を失うとはこういうことか。
作品展の中には私がオーダーした作品も展示されていたのですが、たくさんの素敵な作品に、目移りしそうでした♡
塩川さんにもお会いできて、いろいろお話もして、楽しい時間を過ごさせていただきました。
塩川さんのキャプションについてですが
【原初の響きへ】
文字には意味があり、意味は音を阻害する。
陽射しを掌にうけ、はじめて「匕」と声をあげたときの心に繋がった響きはどこへ行ったのか。
意味に砕かれた言葉で創られた世界にひとりの作家が現れ、原初の形象をよみがえらせる。
見知らぬ感情の構図、せめきあう力がやどる黒の深淵。
未来へと向けた異形のメッセージ。
この意味わかりますか?
私には難しかったので、解説をいただきました。
(解説)
最初は漢字で心象を伝える書道から、表現の世界へ入った。
しかし、既成の表意文字では伝えきれない想いに突き当たった。
今は自分の感情を表現するための、私だけの象形文字を描いている。
と、こんなような意味でした。
見る人の感情。
見る人の状況。
いつも同じであって同じでない。
その時々で私を励ましてくれる、塩川さんのインクアートでした。
2023/06/21
鉢植えの桔梗
梅雨の時期は天気がはっきりしなくて、なんだか気分もスッキリしませんが、見た目にスッキリと美しく、目に麗しいのが、庭の桔梗です。
去年、家族が苗を買ってきて、庭に放置。
なぜか私が面倒をみることに(笑)
花が咲き終わってから、翌年のことを考えてひと回り大きなプランターに移し替えておきました。
もしかしたら、来年も咲くかも?
かなり期待していました。
しかし、花の手入れは素人だし、自己流だし、面倒臭いし…
冬もそのまま庭に放置。
(これで来年咲くかもと期待するなんて酷いと我ながら思います💦)
でも、期待に応えてくれたのでした💕
さすが桔梗!
宿根草ですね!
ちゃんと根が生きていました。
桔梗は根本が乾くと枯れてしまうのですが、半日陰で風通しの良いところに置いておけば大丈夫。
一日中日陰はダメで、なおかつ加湿も禁物。
夏は3日に1回の水やりを。
(春は4〜5日に1回、冬は一週間に1回の水やりで大丈夫)
今年は咲き始めから育てることになるので、夏の水やりを忘れないようにしなければ!
とくに鉢植えの花は、夏の水やりのタイミングが大事ですからねー。
鉢は3種に分けてあるので、小さな鉢ではすぐに土が乾いてしまいます。
そして、一番小さな鉢の桔梗は、当然一番背も低くなってしまいました。
それでも花の大きさも美しさも、他の鉢と変わりません。
毎日、萎れた花を摘み取っているせいか、花が次々と咲いてくれます。
丸い蕾がたくさんついている姿も可愛い。
色は全部、紫色の花です。
たしか去年は、白い花もつけていたのですが、今年は全部紫色です。
あの白い桔梗はどこにいっちゃったのでしょう?
桔梗の花言葉は
白が「清楚」
紫が「永遠の愛」「変わらぬ愛」「気品」「誠実」
花言葉ってよくできてるなぁっていつも思います。
桔梗は花言葉のイメージそのものだと思いませんか?
桔梗の開花時期は6月〜9月です。
こんなに長く毎日毎日花をつけるなんて大変だなぁと思い、明日は液体肥料のボトルを追加してあげよう。
栄養を与えて、あと3ヶ月頑張って花をつけてくれたらいいな。