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2023/10/02

彼岸花

お彼岸の時期をまるで教えてくれるように、いっせいに咲き出す彼岸花。
赤が一般的なイメージですが、白もあります。

伊豆の国市の狩野川の川原には、今、彼岸花があちこちに咲いています。
草の緑の中に、真っ赤な花があちこちに咲いている景色は秋の訪れを感じさせてくれますね。
その赤に混じって白い彼岸花も咲いていると、いっそう綺麗な景色になります。

彼岸花の花の形って独特で、赤はどこか妖しい美しさ。
白は気品溢れる美しさ。
ただ色が違うだけなのに、印象はずいぶんと違う雰囲気だと思いませんか?
彼岸花咲いていると、なぜか私は見ていて飽きません。

彼岸花
ヒガンバナ科 ヒガンバナ属
別名 リコリス、曼珠沙華
原産地 中国
夏の終わり〜秋にかけて咲く球根の花

赤いヒガンバナは、リコリスラディアータ
白いヒガンバナは、リコリスアルビフローラ
という名前があります。
他にも黄、ピンク、アプリコット、オレンジ色もあるそうですが、私はまた見たことがありません。
あまりに赤いヒガンバナの印象が強烈なので、他の色の花は気が付かないでいるのかも?

ヒガンバナは花と葉が同時につかないので、いきなり赤い花がニョキニョキと咲きだすから、あ、こんな所にヒガンバナがいたのか!と毎年新鮮に驚いています(笑)
葉は、花が枯れた後ににょきにょき生長するのだそうです。
でも、花がなくてはなんの葉っぱなのかわかりませんよねー(笑)

彼岸花はよく、縁起が悪い花とも言われがちですが、それは墓地や畦に多く咲いているからだそうです。
墓地や畦に植えられているのには理由があって、ヒガンバナの球根にはアルカロイド系の毒があります。
モグラやネズミから稲や野菜などの作物を守るため。
埋葬された遺体を守るため。
そんな理由から墓地や畦にはヒガンバナが多いようです。

では最後に花言葉を。
色別にあります。
(赤)悲しき思い出、諦め、独立、情熱
(白)思うは貴方一人、また会う日を楽しみに
(黃)追想、深い思いやりの心、陽気、元気な心
 (ピンク)快い楽しさ 
(オレンジ)妖艶
ちなみに、何年か前に話題になった青いヒガンバナは実在しないそうです。

彼岸花
彼岸花

2023/09/22

ツユクサ続き

前回のブログではずいぶんと長くツユクサ愛を語ってしまい、ツユクサの基本については触れていなかったため、今回も引き続きツユクサについて語らせて下さい。

ツユクサ科 ツユクサ属
一年生植物
開花 6月から9月
背丈 50cmほど

名前の由来
ツユクサは朝に咲き、昼にしぼむため
 ↓
朝露を連想
 ↓
露草

万葉集では月草といわれていますが、それがいつの間にかツキクサ→ツユクサと呼ばれるようになったそうです。

日本最古の染料でもあり、花弁は触れるとすぐに破れて色素が飛び出し、インスタントな染料となります。
これにちなんでツキクサ(着き草)、エノグバナ(絵具花)、ウツシバナ(移し花)、カラアイ(唐藍)、藍草(アイクサ)、アオバナ(青花)、ソメコバナ(染粉花)といった別名もあります。

他にも生薬「鴨跖草」(オウセキソウ)としても使われます。
利尿剤、下痢止め、解熱剤の効果。

食用にもなります。
5月から6月頃の花をつける前の柔らかい若芽や若葉、つぼみ、花は、茹でて水にとって冷ますと、お浸し、汁の具、和え物となり、クセやアクもないためエディブルフラワーとしてサラダや料理の付け合せにも使えるそうです。

最近、家の近くの空き地にツユクサが群生していることを発見したので、来年の5月はぜひともエディブルフラワーとしてツユクサを食してみたいと思います!

では最後に花言葉
尊敬、小夜曲、懐かしい関係、密かな恋、敬われない恋、恋の心変わり

ちなみになぜ尊敬かというと、聖母マリアの服の色だとか。
ここでなぜマリアがでてくるのか、私にはわかりません。

先週からぼちぼち制作しているツユクサがだいぶ進みました。
ツユクサは茎に直接葉っぱを付けるため、一本につき一枚づつしか進みません。
乾いたらまた一枚と付けていくため、葉っぱは簡単ですが時間がかかります。
途中経過を写真に撮ったので、見てくださいね。
完成したらインスタにアップするので、そちらもよろしくお願いします。

ツユクサ続き
ツユクサ続き

2023/09/12

ツユクサ

残暑厳しい9月です。
珍しく裏庭に回った時に、隣の空き地に小さな青い花が咲いているのが目に入りました。
なんと、ツユクサが群生していたのでした。

今まで全く気が付きませんでした💦

ツユクサは私が自然の草花に目覚めた第1号の花なのです。
まだ三島市のパンフラワー教室に通っていた頃、カリキュラムでツユクサを作ったのですが、全然上手に作れないし、作ってて楽しくないし、難しいし…
それもそのはず、その頃の私は道端にはえているような草花には、全く興味がなかったのですから、パンフラワーを作っていても気持ちが入るわけありません。

ツユクサが好きになったのは、それから何年も経って、福井県坂井市の安島という町に滞在した時のこと。
そこにはパンフラワー仲間がいるので、一緒に粘土で遊んでいました。
その時の題材がたまたまツユクサで、あまり考えずに作り始めたら、なんだかハマってしまったのです。

海辺の小さな町。
潮風が吹き、島が見えて、岩がある海が見えて、海岸沿いは林もある…
海に潜って、自分で貝を捕って食べたり…
自然を満喫していたせいか、自然の草花がその時の私にしっくりきたとしか思えません。

毎日、夢中でツユクサを作りました。

安島から静岡県の伊豆の国市に帰ってからも、途中になったツユクサを作り続け、翌年の三島市の三嶋大社で開催された「パンフラワー作品展 花車」に、ツユクサを出展しました。
その年の花車には、ツユクサの他に、昼顔、半夏生とホタルブクロの2点も出し、草花のパンフラワーに目覚めた年でもありました。

さて、前置きが長くなってしまいました💦

すぐそこに咲いているツユクサを見逃したくないので、何本か切り取って部屋に飾らせて頂きました。
ツユクサは朝咲いて、昼にしぼむ一日花なので、花瓶に挿してみても、ほぼ葉っぱだけですね(笑)
それでも葉っぱの緑が綺麗です。
それにこのツユクサは、私の知っているツユクサとちょっと違います。

どこが違うかと言うと、まず花がやたら小さい。
1cmほどしかありません。
そして、葉っぱが広い。
葉っぱが大きいと言った方がいいのかな?
とにかく、細長いタイプでないのです。
もっと巾広くてヒラヒラした葉っぱがついています。
ツユクサといっても、いろいろな種類があるのですね。

他にツユクサの思い出は、越前焼きの陶芸家である大森正人氏の作品に飾ってもらえたことです。
大森氏はツユクサをアイコンとしている富士市出身の陶芸家で、釜は福井県にあります。
共通の知人を通して知り合ったのですが、アイコンであるツユクサのパンフラワーを探していて、私の作ったツユクサを気に入ってくださり、ご自身の作品展の時には、作品に飾っていただいております。
作品展の時に花瓶に生花を入れると、水の取り替えとかしなくてはならないため、パンフラワーの方が良いのだとか。
なるほど。
それに、花を入れて展示した方が売れるとかおっしゃっておりました(笑)
私のパンフラワーがお役にたてて嬉しいです。
毎年10月に東京の青山で作品展をだしているので、今年も開催されるのかしら?
案内が届くのを楽しみにしております。
大森氏の越前焼きは、軽くて手触りがとても良く、温かみのあるとても素敵な陶芸品。
私も小さな花器をいくつかコレクションしています。
作品展のたびに買い足して、少しずつ増えていくのが楽しいです。

せっかくなので、大森氏の花器に挿したツユクサを貼りますね。
小さなツユクサのパンフラワーをご覧ください。

ツユクサ
ツユクサ

2023/08/31

三世代サンスベリア

三代目サンスベリアがすくすくと育って、もう80cmになりました。

もう何年前かは忘れましたが、友人からもらった水耕栽培の15cm程のサンスベリアを鉢に植え替えたら、倍の大きさに育って、地下茎をつくり、立派なサンスベリアが育ちました。
6枚も葉を出し、自分の重さで傾いてしまったので、しゃもじを刺してテープを巻いて補強しました(笑)

親は未だに30cmくらい💦
子供に栄養を取られているのか、もう成長してない様子。
それでも青々としているので、まぁ、良しとして…

新たな三世代目が同じ鉢の中で急成長中なんです。
模様も緑と白の横縞模様が一番はっきりしていて、これこそ「虎の尾」の別名にふさわしい!
こんな綺麗な子ができて嬉しいです😍

サンスベリア
 キジカクシ科(リュウゼツラン科)
 原産地 アフリカ
 乾燥に強く、多肉植物として扱われる

マイナスイオン放出や、空気清浄が高いなどで、様々な観点から人気が高い植物です。

花言葉は
永久、不滅、長寿、幸福、開運

なんだかとても縁起が良さそうな観葉植物ですね。
水やりのもあまりしなくて大丈夫だし、日光の弱い場所でも大丈夫なので育てやすいです。
でも、地下茎を伸ばして増えるため、放置しておくと鉢の中がパンパンになり弱ってしまうので、通気性を確保する意味でも定期的に植え替える必要があるといいますが…

うちは放置💦

どこまで耐えられるか💦

ごめん、サンスベリア〜!

と、まぁ、こんな感じの生育環境ですが、今のところまだまだ元気です。
いつか花が咲いてくれないかな。
爽やかな甘い香りのする、白い小さなユリのような花をたくさん咲かせるそうです。
気温や湿度などいっての環境が整わないと花は咲きにくいそうですが、開花が珍しいと言われているだけに、そのいつかが訪れるのを楽しみにしています。

三世代サンスベリア
三世代サンスベリア

2023/08/15

フリージア

今、私のパンフラワー教室ではフリージアをつくっています。
初等科、中等科、高等科、師範科とカリキュラムが分かれていて、フリージアは中等科で作ります。

アヤメ科フリージア属
学名 freesia klatt
和名、別名 アサギズイセン
      コウセツラン
      ショウブスイセン
半耐寒性球根
開花時期 2〜6月

原産地はアフリカですが、日本へは江戸時代末期に渡来しました。
ほっそりした優雅な筒状の花と、甘い香りは日本人好みで、その後は栽培が増えて八丈島などで球根が生産されるようになったそうです。

名前の由来はフリージアを発見したデンマークの植物学者エクロンが、友人のドイツ人医師フレーゼ(freese)に敬意を表して献名したことに由来します。


江戸時代の日本人の心をわしづかみにしたフリージアは、今となってはいささか地味な花に(私は)感じますが、独特の形状をした清楚な花は、パンフラワーで作っていてもとても楽しい花です。
花びらの雰囲気、色の付け方、つぼみと半開きと全開の花を一本の中に組み合わせるセンス。
どの工程をとっても飽きません。

私もまだパンフラワーの師範になる前の中等科で、夢中になって作っていた花の一つです。
カリキュラムの中でいろいろな花を作りますが、花の種類にも相性があって、苦手な花は作るのにも手間取りますが、相性の良い花はスイスイ上手に作れます。
私はその年のパンフラワー作品展にフリージアを出展しましたが、先輩方からずいぶんお褒めの言葉を頂いたのがいっそう印象深いです。

しかし、今、当時の作品を見ると恥ずかしくなるレベルなんですが、自分が楽しんで作れることが一番だと今でも思っています。

今の生徒さんはセンスがあって、綺麗なフリージアを作っているから、ガーランドして花器にいける時が楽しみです。

では最後に花言葉を。
フリージアは花の色によって花言葉が違います。
それは花の色によって香りが違う花だからだそうです。
白 あどけなさ
黃 むじゃき
赤 純潔
紫 憧れ

ちなみにフリージアの花の香りは、白が一番強いそうですよ。
皆さんは何色のフリージアが好きですか?

フリージア
フリージア