2022/11/24
エンジェルストランペット
だんだん寒くなってきて、道端で見かける花も少なくなってきました。
それでも伊豆の国市は温暖なので、11月も下旬になるというのに、天気の良い日には半袖で外を歩いている人をみかけます。
同じ伊豆の国市の住人の私も「えっ!」ってなります(笑)
まぁ、風のない日は、家の中より外の方が暖かいですものね。
冬が近づくにつれ、花がなくなってくるのは寂しいです。
色がなくなるからかもしれません。
だんだんと華やかな色が減って、黄色が目立ってきます。
黄色と言えば、先日、伊豆の国市の住宅街を歩いていたら、ひときわ目立つ大きな黄色い花を見つけました。
エンジェルストランペット
トランペットリリーの名前もあります
ラッパ状の縦長の大きな花を咲かせる熱帯花木ですが、寒さに比較的強いので育てやすいです。
名前の由来は「天使のトランペット」そのまま。
花の形が絵画に描かれる天使が持っているトランペットに似ているから。
元々の名前は植物学者のなまえにちなんだ「ブルグマンシア」ですが、その名前で市場に出していたら全く売れなかったため、エンジェルストランペットに名前を変えられたそうです。
名前も大切なんですね。
とても素敵な名前ですが、この植物には毒があります。
江戸時代に薬用植物として伝来してきただけあって、麻酔などにも使われていたとのこと。
その毒性には、嘔吐、瞳孔の拡大、呼吸困難、けいれんなどを引きおこす作用もあるため、取り扱いには非常に注意が必要です。
花、葉っぱ、樹液全てに毒があるため、汁が肌や目などに付着すると危険です。
果実やつぼみの形がオクラに似ているので、近くでは野菜などを栽培しないようにしましょう。
私の知り合いに、沼津市の飲食店のオーナーがいるのですが、公道にあるお店の前の花壇に、いつの間にかエンジェルストランペットが植えてあったそうで、時折水をあげたりしていたものですから、毒があると知ってからは切ってしまったそうです。
万が一、身体に毒が付着していたら大変ですからね。
植えるのなら、場所をよく考えないといけないですね。
では、最後に花言葉
「愛嬌」「偽りの魅力」「あなたを酔わせる」
見た目の可愛らしさと、毒性を持っていることの両方にちなんだ花言葉をお持ちでした。
2022/11/14
セミの抜け殻
秋になって、庭の木から黄色くなった葉っぱが散りだしました。
花壇の中に落ちるだけならよいのですが、それ以外の場所に散ってくると掃除が大変です。
少し剪定しておこうかと思い、剪定バサミを取り出して素人剪定を始めたら、セミの抜け殻を見つけました。
うちの庭でセミの抜け殻を見つけたのは初めてかも?
何年か前、伊豆の国市の畑がある道沿いのロープに、ビッシリとセミの抜け殻がついているのを発見したことがあります。
あそこまでセミの抜け殻が集まるのは珍しいですが、うちの木には一匹だけ。
3センチはあったので、わりと大きいタイプのセミですね。
2.6cm以上のセミの抜け殻は、クマゼミ、アブラゼミ、ミンミンゼミ。
小さいものはニイニイゼミ、ヒグラシ、ツクツクボウシなどです。
セミの抜け殻でセミの種類を見分けるなんて私には出来ませんが、セミの抜け殻にも特徴があるんですって。
クマゼミの背中は盛り上がっているとか、背中が平たいのはツクツクボウシとか。
裏返して脚の生えている真ん中をみると、クマゼミにはおヘソのようなでっぱりがあるとか。
他にも、触覚の長さや太さの違い。
節ごとの長さの違い。
…などなど。
私はセミのお腹の模様が苦手なので、抜け殻もひっくり返しておヘソのようなでっばりを探そうなどとは思いませんが、昆虫好きの人なら躊躇なくさわれるでしょうね。
セミの抜け殻の中で明らかに他のと違うのは、ニイニイゼミの抜け殻だそうです。
小さくて丸っこくて、全体に泥がついています。
木の低い場所で見つかるので、発見しやすいですね。
セミの抜け殻は生薬として、漢方薬にも使われているそうです。
「蝉退」(ぜんたい)といって、鎮痛、消炎作用があるため、解熱薬、かぜ、じんましん、咽頭痛、喉頭痛、結膜炎、あせも、アレルギーに効能があると言われています。
セミの抜け殻って、食べられるってことですか?
とにかく、身体の代表部の熱を冷ましてくれるそうです。
子供の頃は当たり前に見かけて、当たり前に触って家へ持ち帰っていたセミの抜け殻。
大人になると触れなくなっていた私です。
うちの木についていたセミの抜け殻は、剪定した枝ごと可燃ゴミの袋に詰めました。
どのセミだったのか、調べられなくてごめんね。
それより、うちのこの木の名前って、なんだったっけ?
セミは飛んで移動するので、そのため、その場所に発生しているかどうかはわからないし、もちろんセミが鳴いているだけでもわかりません。
抜け殻が見つかれば、その種類のセミが発生している証拠になります。
来年もうちの庭からセミがでてくるのかな?
だったらこの木の近くは、あまり土をいじらないようにしておきます。
2022/11/05
ガジュマル
私が育てている観葉植物のひとつに、ガジュマルがあります。
気根(きこん)と呼ばれる地上に出てきた根が特徴の、どことなくひょうきんな感じのするガジュマルは、観葉植物として安定の人気者ですね。
三島市の友人から、「いただきものだけれど、私は植物は育てる自信ないから、枯らす前にあげる」と言われ、うちにきたガジュマルです。
根っこの部分は3センチほど。
鉢から葉っぱまでで20センチもないような可愛いガジュマルでしたが、鉢を一回り大きいものに植え替えてあげたら、今では1メートル以上になりました。
と言っても、枝だけ2本伸びてるだけですが(笑)
ガジュマルは日本、インド、オーストリアに生息する常緑樹。
一般には高さ10センチ〜20センチの卓上サイズから、最大1メートルほどの置き型タイプまで、いろいろ出回っています。
たくさんの日光を浴びて育つ観葉植物で、日がさすベランダや明るい窓辺に飾ると、がっしりした丈夫な木に育ちます。
水やりは土が乾いてからたっぷりと。
ただ、生育サイクルにあわせて水やりの頻度を変えてあげないと根が腐ります。
春〜秋にかけてよく育ち、冬になるとほぼ止まります。
気温が下がってきたら徐々に水やりのペースを落として、冬は土が完全に乾いてから数日後に水やりするくらいでよいそうです。
こんなに簡単なのに、枯らしてしまう友人とは…(笑)
まぁ、誰でも苦手なことはありますからね。
私の元で育っていてくれたら、私も気持ちいいです。
ただ、私も観葉植物は基本ほっとく時間が長いので、気がついたら枝が2本だけしゅるしゅると伸びてまして…。
変な形になっています。
まぁ、葉っぱの色艶は良くて健康そうだし、へんな形も面白いのでそのまま育てていますが、いつまでもこのままでいいのかな?
剪定時期は5月から6月なので、それまでこのまま?
写真を貼ってあるので見てくださいね(笑)
剪定時期を待たずに切ろうか、このままにしていようか、ただいま悩み中です。
2022/10/27
ガウラ
私の好きな花にガウラがあります。
今の季節は花壇やコンテナ、広い場所での景観植物としての利用まで、わりとあちこちで見られると思います。
穂状に咲く小花が風に揺れる姿は、蝶々が群れて飛んでいるようにも見え、優しい風情があります。
私の住んでいる伊豆の国市でも、あちこちで咲いているのを見かけますが、最近思わぬ場所で見つけました。
伊豆の国市の住宅街で、細い道路が通っている場所にアパートや個人住宅が密集しています。
その電信柱の影に、ゆらゆらと白っぽい小花がたくさん見えるではありませんか。
なんと、電信柱の元のアスファルトが割れたところの、ほんの5センチ四方の隙間から、ガウラがわさわさとはえていたのでした。
こんな狭い場所に飛んできた種が、よくぞ育った!という感じ。
まさかこんな場所にガウラの種まきをする住人はいないと思いますから。
ガウラは和名がヤマモモソウ(山桃草)
ハクチョウソウ(白蝶草)
アカバナ科 ヤマモモソウ属(ガウラ属)
多年草で30〜150センチ
近年は品種改良で低めの品種もあり
原産地 北アメリカ
開花期 5月〜11月
赤、ピンク、白、複色
ガウラは初夏から晩秋まで次々と花を咲かせながら株が大きく成長します。
一つの花は短命で3日ほどで散りますが、花つきがよく、ほとんど途切れることなく咲き続きます。
花数が減ってきたら、思い切って半分くらいまで切り戻すとまた開花します。
耐寒性、耐暑性共に強く、日本全国栽培可能で、放任してても長い期間花を咲かせる宿根草だなんて、可憐すぎやしませんか!
電信柱の隙間から、精一杯生きてるガウラに哀愁さえ感じました。
ちょっとだけ切り取って、家に連れて帰ってしまいたくなります。
ガウラは日当たりと水はけのよあ場所なら、どこでも根付くようですが、必要な光がたりないと花つきに影響するので、うちの北側の庭ではどうかなぁ…なんて思って、まだ実行にはいたりませんが(笑)
では、最後に花言葉
「負けず嫌い」「清楚」
なんとまぁ、ガウラにピッタリの花言葉ですね。
2022/10/17
ボケの実
ボケの木に実がなるって知っていますか?
私は知らなくて、昨日、三島市の友人から緑色の実を見せられ
「これ、何の実かわかる?」と聞かれたのですが、さっぱりわからなくて一緒に調べました。
しかし、検索してもどれもヒットしないので、どこにあったのか聞いてみたら、近所の公園で拾ったとか。
その三島市の公園は私も行ったことがあるので、たぶんその辺りでボケの花を見たことを思い出し、もしやと思ってボケの実で調べたところ、やっとヒットしたしだいです。
ボケ(木瓜) バラ科
梅ノような小さくて可愛い花がつきます。
秋には5センチくらいの実がなります。
実ものを見ると、食べられるのか気になりますよね、
ボケの実は硬いので生では食べられないそうです。
香りが良いので、ジャムや果実酒やシロップにむくそうです。
実が青い頃は甘酸っぱい爽やかな香りが特徴ですが、熟して黄色になると甘酸っぱいフルーティな香りになるそうです。
色は黄緑色からさらに熟してオレンジ色や黄色になり、実が落ち始めたら収穫時です。
ボケの実は黄緑色の頃は体内にはいると毒性に変わる成分があるので、食べるつもりなら気をつけて下さいね!
腹痛や下痢を引き起こすそうです。
熟すと毒性はなくなりますが、生では硬いし苦味や酸味もあるので、ジャムなどにするのがオススメ。
ボケの実は古くから漢方薬としても使われていたそうです。
咳止め、疲労回復、滋養強壮、胃腸を整える、風邪予防などに効果があるとされています。
漢方薬としては木瓜実(モッカジツ)と呼ばれていますが、ボケと言う名前は、花の可愛らしさからすると気の毒ですよねー。
ボケの名前の由来は、その実がウリに似ているため、木にできる瓜として木瓜と書かれ、「もけ」「もっけ」と呼ばれていたのですが、それが訛って「ボケ」になったそうです。
訛って伝わって、それが定着してしまう例はよくありますが、本当に…気の毒です💦
しかし、せっかくもらったボケの実。
漢方薬としても使われるくらいの効能があるのなら、このまま飾っておくのももったいないので、熟してきたら果実酒を作ってみようと思っています。
三島市の友達、また拾ってきてくれないかな(笑)