2023/02/02
パンの耳とパンフラワー
パティシエをしている友人から、パンの耳をたくさん頂きました。
仕事で中の白いパンだけ使うので、外側の茶色い部分はいらないけど捨てちゃうのはもったいないから、いる?
と聞かれて「もらう」と即答しました(笑)
食べられるし、第一に捨ててしまうにはもったいなさすぎる新鮮なパンの耳。
遠慮なくごっそり頂きました(笑)
このパンの耳…つまり、外側の硬い部分(私が頂いたのは食パンなので耳も柔らかいですが)を食べて、中の柔らかな部分を捨てることで始まったのがパンフラワーなんですよ。
メキシコなど中南米の家庭では、ボリーヨというパンがあるのですが、このボリーヨというパンは表面がパリパリと美味しいため、柔らかい中身は捨てられることが多かったようです。
それでボンドと練り合わせて花の彫刻を作ったものが、メキシコの民芸品になっていきました。
日本の盆のような精霊の夜祭りに、民家の祭壇ではパンで作った人形や野菜や花の飾りを供えました。
こうしてパンフラワーの基礎ができあがり、その文化が手芸として日本に入ってきたのですが、食パンを練って作った花はカビがわいたり、虫にくわれたりするため、いつしか工業粘土が発売されるようになり、現在のパンフラワー文化があります。
今のメキシコがどんななのか私は知りませんが、日本がお盆の時にキュウリやナスで動物を作るのと同じように、パンで花や野菜や人形を作っていたとは、なんだかメキシコを身近に感じられてしまいました。
現代のメキシコに、その文化がまだ残っているのかしら?
誰かメキシコに旅行に行った人がいたら、聞いてみたいです。
さて、パティシエさんから頂いた食パンの耳は、私はフレンチトーストにして食べました。
某有名なパンメーカーのパンで、まだ新鮮な食パンだったので、そのまま耳だけ食べても充分美味しかったのですが、耳だけでは少し食べづらいですね。
なので、牛乳と砂糖と生卵を混ぜてパンの耳を浸し、バターを溶かしたフライパンで一気に全部焼きました。
耳といえどもパンはパン。
朝食に美味しく頂きました。
フレンチトーストを焼いたのも久しぶりです。
それがパンの耳っていうのも面白いですね。
パンフラワーの起源を思い出しながら焼きました。
私はパンフラワーは市販の粘土で、パンはパンとして丸ごと全部食べたいです。
パティシエさん、ごちそうさまでした。
また機会があったら、声かけて下さいね(笑)
2023/01/22
書道教室
先週、東京の書道教室に行ってきました。
場所は広尾にあるお寺「香林院」
第1.2.4 木曜日の17:00から21:00までの90分間。
手ぶらで書道体験ができるんです。
広尾といえば赤坂の近くでオシャレな街という印象ですが、地下鉄の駅を出て、飲食店などが並ぶ通りを5分ほど歩くと突き当りにお寺の門が!
門をくぐるとそこはお寺がいくつか集まっている静かな路地になります。
いきなり落ち着いた雰囲気に、ちょっと異次元を感じました。
香林院はその一画にあります。
夜だったので、初めての私には少し探しにくかったのですが、香林院の石碑を見つけ、門を覗くとすぐ右の建物に灯りが見えて、入口に「書道」の文字。
予約していたので、そのまま中に入りました。
お寺の院内を進んで声のする部屋を開けると、そこが書道教室でした。
本当に手ぶらでいいんです。
好きな席に座り、先生から何を書きたいか聞かれたので、
私は自分の名前が綺麗に書けるようになりたいです。といったら、まず私に自分の名前を書かせて、同じ半紙に先生が私の名前を書いてくれました。
その筆跡の違いにびっくり。
当たり前ですが(笑)
あとは先生の文字を手本に練習します。
自分の名前の漢字が、こんなに素敵に見えたのは初めてでした。
名前の字が綺麗だと、自分が美人になったような気がしますね(笑)
書道は小学生の頃、1ヶ月だけ習ったことがあります。
私には向かなくて、1ヶ月で辞めました。
そんな私でも、ここではとても楽しく学べました。
静謐なお寺の空間が、なんだかとてもリラックスできて、先生との距離感も居心地よくて、夢中で自分の名前を書いていました。
そして頃よぃ時間に先生が別のお題を出してくれました。
ちょうど今年のカレンダーを作るのによい時期。
字を書きこめるカレンダーに好きな文字をいれます。
私が選んだのは 花 という字。
こちらも先生がお手本をくれます。
しかもそれは デザイン書道!
カッコいい書体で2種類の 花 の文字。
どちらか好きな書体を練習します。
そして最後に気合いを入れて本番。
カレンダーに 花 を書きました。
私だけのカレンダーが出来上がり!
これだけのことが、すごく素敵な時間でした。
もちろん、自分が書いた半紙は全て持って帰れます。
持ち帰り用の紙包も用意されているので、家へ帰って今日の教室をふりかえることができます。
名前は筆ペンを使いましたが、デザイン書道は太い筆にたっぷり墨をつけて書きました。
墨で書くなんて、小学校の書初め以来でした。
書道って、楽しいものなんですね(笑)
久しぶりに学ぶ楽しさを実感しました。
またここに来たいと思います。
次は何を書こうかな。
2023/01/12
狩野川のススキ
冬の風景のひとつにススキがありますね。
秋のススキはお月見の添え物として、非常に風情があります。
神奈川県の箱根のススキも、山一つがススキで覆われ、観光として人気があります。
ススキをみると、冬が来るんだなぁ~と毎年思う私です。
伊豆の国市にもススキはいっぱい茂っています。
特に好きな風景は、川原のススキです。
じつにベタですよね(笑)
でも、好きなんです。
伊豆の国市に流れる狩野川の川原には、冬になるといつの間にかススキがびっしり茂っています。
しげるって表現はおかしいですか?
でも、辺り一面がススキの原。
場所によってはセイタカアワダチソウが勝っている川原もあります。
私の家に近い川原は、セイタカアワダチソウとススキが半分づつ共存している感じで、黄色と銀色の大海原みたいですよ。
ススキはイネ科 ススキ属の多年草
現在地は中国、朝鮮半島、日本、台湾など。
暑さ寒さに非常に強い性質で、昔から日本の野山で自生してきたことによって環境になじみやすく、放任していてもよく育ちます。
一度植えれば毎年鑑賞を楽しめるコストのよい植物です。
春に新芽ができて、9月から10月に長さ15cmの穂を展開しだします。
冬に地上部が枯れてしまっても地下の根は生きて休眠しているんです。
ススキってなんだか裏寂しいイメージもありますが、草丈1m〜2mの高身長を揺らしている姿は生命の強さも感じられると思いませんか?
写真の風景は、伊豆の国市と伊豆市の境にある狩野川です。
夕方撮った写真なので、夕暮れの中、両方の川原のススキの原が銀色になびいていてとても綺麗でした。
でも、もうそろそろススキの季節も終わりそうですね。
あと少しの間、お出かけがてらの風景を楽しませてもらいます。
2023/01/04
お正月の富士山
明けましておめでとうございます。
伊豆の国市のお正月は、いつも良い天気のような気がします。
元旦、早々にお出かけした私は、R136を北へ向かって車を走らせていました。
たまたま信号待ちで先頭になったんですが、目の前にドーンと富士山が!
ここは函南町のユニクロがある交差点。
わりと信号待ちの時間が長いので、カメラを出す時間があったのもラッキーでした。
元旦の朝で、道もすいていましたし、天気は良いし、新年早々に見る富士山はいっそう神々しく見えました(笑)
伊豆の国市に限らず静岡県民は富士山を見慣れているせいか、あまり気に止めることもないようですが、県外の友人を案内すると、たいがいの人は富士山に感嘆の声をあげてくれます。
なかには富士山が見たいというリクエストをしてくる友人がいて、そんな時は三島市のスカイウォークへ連れていくか、沼津市の大瀬崎へと案内します。
大瀬崎は海と富士山がセットで見れるので、自然を感じてゆっくりした時間を過ごしたい気分の時は最高ですね💕
他にも私の秘密の道路が伊豆長岡にありまして、そこは電線が1本も目に入らずに富士山を目の前に眺めることができます。
どこかと言うと…それは秘密です(笑)
子供の頃は富士山になんの関心もなかったのですが、大人になって年を重ねるごとに、富士山を近くに見えることの素晴らしさがわかってきました。
静岡県を離れて県外にも住んだことがあるので、余計に分かりやすいのかもしれません。
なにげなく視界に入ってくる富士山は、私の道案内でもあります。
私は方向音痴で、ナビを使っていても道を間違えることがあるほどです。
慣れた道でないと、行きと帰りでは全く違う道になって迷子になります。
お店に入ったら、出る時はもう方向がわからなくなってたり💦
今の時代は車にナビが着いているので、簡単にどこでも出かけることができますが、昔はまだカーナビが標準装備されていなかったので、あの頃遠出をしていたドライバーは凄いと今更わかりました。
紙の地図で現在地を把握していたのですから。
初めて行く場所なんて、どうしてわかったのか、私だったらたどり着けなかったと思います。
そうとうな方向音痴と地図が読めない私は、富士山が見えると安心なんです。
富士山の形で、だいたい自分がどこにいるのかわかるのが、静岡県民なんですねー!
なので、雨の日や曇の日は富士山が見えないので困ります。
もうナビに頼るしかない。
どこに行くにも目的地セットしないと、途中で違う道に入り込んでしまう危険が(笑)
でも、県外など遠くに行くと、富士山が全く見えないので、気を引き締めてナビに忠実に走るしかないのですが、たまにナビで遠回りさせられたりもするので、やはり地図は見ておいた方が良いですね。
富士山から方向音痴の話になってしまいましたが、富士山が美しくのぞめる伊豆の国市で、今年もパンフラワーアトリエのぶの教室を開いていきますので、本年もよろしくお願いします。
2022/12/28
南天
前回は「万両、千両、十両」をテーマにしたので、あとはもう「南天」で今年のブログを締めくくりたいと思います。
中国や日本が原産の常緑低木で、1m〜3mまで成長。
落命の「南天燭」から、日本では「南天」と呼ばれています。
魔除けや火災よけの効果がある植物とされ、江戸時代には玄関先によく植えられていました。
鬼門と呼ばれる南西の方角におくのが良いとされました。
他にも「難を転ずる」→「難転」→「なんてん」として、お年寄りが転びそうな時に寄りかかることができる木として、トイレの近くにも植えられていたようです。
薬用としては
秋になると真っ赤に色づく実を煎じて飲むと「咳止め」効果になり、のど飴の原料として使われています。
葉には殺菌、防腐の作用があるとされ、乾燥させてお茶として飲むことで、ものもらいや血尿に効果があるとされています。
樹皮や根皮は胃腸病や眼病にも効果的とされ、昔から役用の木として重宝がられてきたそうです。
ただし、葉には有毒成分となるアルカロイドが含まれており、特に咳を鎮めるドメスチンは多量摂取すると知覚や運動神経の麻痺を引きおこす恐れがあり、薬用として使う場合は注意が必要です。
ナンテンは果実や紅葉時の葉色の変化を楽しむ木なので、開花(6〜7月)よりも紅葉の見られる10月頃と、実をつける11〜12月頃が見頃と言えるでしょう。
冬は花が少ないので、赤い実をつけて、葉も美しいナンテンがあるっていいですね💕
では最後に花言葉を
「私の愛は増すばかり」
「機知に富む」「福をなす」「よい家庭」
実の色ごとの花言葉もあり
赤い実は、幸せ、私の愛は増すばかり、よき家庭
白い実は、深すぎる愛、機知に富む、募る愛
だそうです。
ナンテンに白い実ってあるんですね!
知らなかったです(笑)