2022/06/12
アイビー
アイビーは葉っぱですが、花のアレンジメントでは欠かせない存在として、皆さんご存知のグリーンです。
学名「ヘデラ」
和名「セイヨウキヅタ」
挿し木で増やせるし、丈夫なのであっという間に繁殖します。
私の庭も、すごいことになっています(笑)
何年か前に三島市の友人から頂いたアレンジメントフラワーの中にあった、たった3本のアイビーを花瓶にさしておいたら根がでたので、庭の土に突っ込んでみたら根がついて、いつの間にかアイビーがグランドカバーのようになってしまいました。
伊豆の国市の温暖な気候と日光、そして放ったらかしの庭は水を与えすぎることがないので、アイビー繁殖にはあっているのでしょうか。
最初は壁や花壇にツルが這うのを素敵だと思っていたのですが、沼津市でアイビーのツルで覆われた家を見てから怖くなり、それから花壇をはみ出すと剪定しています。
剪定の仕方は、ツルの生え際でなければどこを切ってもよく、4月〜10月の間にするのがよいそうです。
ただし、茶色くなって固く変化したツルだけを残してはいけません。
木質化が進んだ部分からは、新しいツルや葉っぱがはえてこないからです。
アイビーが枯れる原因は
水、日光不足
水の与えすぎ
猛暑にさらされた
などで、鉢植えの場合も、戸外のコンクリートの上に置くと、場所によっては暑さで焼けて枯れてしまうので気をつけて下さいね。
アイビーの緑色は薄いものから濃いものまであり、たまに白だけの葉っぱもみかけます。
白いふが入ったらものや、白い葉脈が浮き出たものもあり、花がなくても葉っぱだけで観葉植物として楽しめますね。
私もパンフラワーでアイビーを作ったことがあります。
パンフラワーで白いふや、白い葉脈を表すのは難しかったです。
でも、他のパンフラワーの花と合わせたくて頑張りました。
葉っぱだけでも美しいので、やはりパンフラワーのアレンジメントでもかかせない存在です。
では、いつものように花言葉を記載しますね。
アイビーに花言葉なんてと思いますが、アイビーにも花があるんですよ。
開花時期が4〜7日と非常に短く、ある程度の年月が経過した株でないと花をつけないため、とても珍しい貴重な花です。
花言葉は
「永遠の愛」「友情」「信頼」
人との絆が途切れないようにと願いをこめた花言葉は、枯れることなく伸びていく様子に由来しているそうです。
ついでですが、風水的には金運アップの効果もあるとか。
オススメの設置場所は、トイレ、キッチンなどの水回り。
陰と水の気を持っているので、悪い気も吸収して金運アップなんですって。
私もキッチンにいつもグリーンを飾っているので、これからは庭のアイビーも切って挿し込んでみますね!
2022/06/01
ドクダミ
私の小さな庭に、いつの間にかドクダミがちらほら咲いています。
植えたつもりはないのに、この時期になるといつの間にか白くて可愛らしい花が咲いています。
伊豆の国市に限らず、三島市、沼津市、函南町、清水町、伊豆市…
最近行った先々でドクダミの花を見かけないことはないですね!
ドクダミというと匂いが臭いとか、繁殖しすぎるとかで嫌われものイメージがありますが、私は好きなのでそのまま咲かせています。
でも、地下茎が貼り巡って他の植物のじゃまをしているだろうから、あまり増えたら抜くことにしていますが…
このあいだ三島市の友人から「ドクダミ茶」の作り方を教えてもらったので、庭の手入れがてらドクダミ茶を作ってしまおうと思います💕
ドクダミ茶の作り方はとても簡単。
刈り取ったドクダミをよく洗って、物干し用のピンチハンガーに吊るすだけ。
(少量ずつ、風が通るように吊るします)
風通しのよい日陰で数日干すと、触ったら崩れるくらいにバリバリに乾燥するので、小さく刻んで密封容器に保存するだけ。
飲み方は、乾燥ドクダミ5gに熱湯170mlをそそいで3〜4分おいて飲みます。
ノンカフェインなので、いつでも飲めます。
さて、そのドクダミ茶の効能とはデトックス効果があるそうです。
利尿作用があるので、むくみに効きます。
抗炎症、抗菌性、抗酸化作用があるので、ニキビの治療など美肌効果に期待できます。
便秘にも効果があり、食物繊維、マグネシウム、カリウムなどのミネラルが多く、身体の中の老廃物を排出して、腸の動きを活発にします。
葉に含まれるクエルチトリンや花に含まれるイソクエルチトリンが毛細血管を強化して、動脈硬化の予防効果もあり、
フラボノイドがインフルエンザウィルスや、ヘルペスウイルス、アデノウィルスなどに対する抗ウイルス効果もあります。
ドクダミの名前の由来である「毒痛み」「毒溜め」のイメージから程遠い、とても役に立つ草花なんです。
匂いが気になるかもしれませんが、踏んだり摘んだりしなければ気にするほど臭ってはきませんよね。
乾燥させてしまえば、嫌な匂いはしないそうです。
私はパンフラワーでドクダミを作ったことがありますが、あの可憐で愛らしい花を表現するのが難しかったです。
パンフラワーの作品として、ドクダミは人気があり、作品展でも必ず誰かが出展していました。
パンフラワーなので匂わないから、生花が苦手な方はぜひパンフラワーのドクダミを飾ってみたらいかがでしょうか。
ドクダミ茶を作ってみたら、パンフラワーのドクダミを眺めながらお茶を味わってみようと思います。
2022/05/18
女将さんのバラ園
大好きなバラが咲き誇る季節です。
伊豆の国市でもあちこちのお庭でバラが咲いています。
三島市の友人が庭をバラ園にした言ってきました。
バラのアーチに憧れる女性は多いと思います。
私は先日の日曜日、伊豆の国市の韮山にある旅館『一句石』さんの「女将さんのバラ園」を見学してきました。
400種類以上のバラが植えてあるバラ園です。
とても広い庭で、駐車場のフェンスから始まり、階段を登った奥の方までずっとバラの道が続きます。
それはもう大変な数で、その種類、色、大きさにどれも感動してしまいます。
初めてみるバラもありました。
バラは虫がつきやすく、病気にもかかりやすいと聞くので、個人でこれだけのバラを管理していくのはさぞかし大変でしょう。
でもこうやってバラの見頃の5月だけでも、お庭を一般に開放し
て見学させてくれるのは、とても素敵なことですね💖
この日はたまたまマルシェが開催されていて、駐車場にはキッチンカーが来ていたり、小物のショップがあったりと、バラ以外にも楽しめました。
私はフルーツサンドと野菜を少し買ったのですが、他にもピロシキや三島コロッケなどの揚げ物のキッチンカーや、串ダンゴ、混ぜご飯などのお店もあり、ピアスやヘアゴムなどのアクセサリーのお店や、手作りハンコウのお店も来ていました。
来園者の車は伊豆ナンバーばかりだったので、きっと知る人ぞ知るといったあたりでしょうか。
私も伊豆市の友人からここを教えてもらいました。
5月の一ヶ月間だけなので、なかなか都合をつけにくいかと思いますが、バラ好きな人はぜひ見学に行かれると良いと思います。
入場は無料です。
私も自宅の庭にバラを二本だけ植えてありますが、つる性の野バラはまだ咲いていません。
もう1本のバラは、もう花が散りそうです。
そんな可哀想な庭なので、女将さんのバラ園はおとぎの国のようでした。
パンフラワーでバラを作りますが、簡単なようで難しいです。
なかなか思うような形にできなかったり、色の付け方も毎回試行錯誤してます。
パンフラワーを作る人にとって、バラは避けて通れない憧れの道です。
素敵なバラを作りたい!
そう思ってパンフラワーを始めた人は多いはず。
私ももっと素敵なバラを作れるように頑張ります。
また新しい作品をアップするので見て下さいね。
2022/05/05
シャクナゲ
先月の下旬に福井県へ旅行をしてきました。
静岡県の伊豆の国市は太平洋側。
福井県は日本海側です。
富士山を突っきれたら早いのですが、あいにくそんな道路はなく、静岡県、愛知県、岐阜県、滋賀県を通り抜けて福井県にはいりました。
車の運転、長かったです💦
旅行中にシャクナゲが素晴らしい植物園があると聞き、行ってまいりました。
植物園といっても、造園会社の広い敷地の中にシャクナゲがたくさん植えてあるだけなのですが、その数は半端なくて、まるでシャクナゲの山。
しかもまだ桜が咲いていて、まるでおとぎ話に出てくる風景のようでした。
赤、白、ピンクは薄いのから濃いのまで、混色もあり、しかも木がとても大きい。
シャクナゲの木は大きいものだと5mまであるそうですが、そこの植物園のシャクナゲはどれも3〜4mはありました。
そんな大きなシャクナゲが、通路に沿うようにして隙間なく植えてある光景は見たことがありませんでした。
シャクナゲはツツジ科ツツジ属。
常緑樹で開花時期は3〜6月なので、華やかな木を長く楽しめますね。
原産地は日本、中国、ヒマラヤ、ヨーロッパ。
19世紀に中国からヨーロッパへ入り、品種改良されたセイヨウシャクナゲが明治時代に日本に輸入されたそうです。
欧米ではシャクナゲはツツジと同じものとして大雑把に扱われていますが、日本では花が枝先に房状にさくものをシャクナゲと呼んで区別しています。
ツツジは葉が小さくて落葉しますが、シャクナゲの葉は常緑で厚みと光沢があり、寒い冬にも耐えることができます。
美しい大きな花を房状に咲かせる姿は見ごたえがあり、花木の女王とも言われています。
花言葉は
「警戒」「危険」「威厳」「荘厳」
なんだか険しい花言葉ですが、ヒマラヤの高山地に生える植物で、採りに行くのに危険を伴うからだとか。
威厳や荘厳も、高山の奥地に咲いている様子に由来するそうです。
その生息環境から、なかなか目にすることができないことと、その美しい花から、手の届かない存在を表す「高嶺の花」といえばシャクナゲを指すと言われているそうです。
2022/04/18
三叉
前回に引き続き、鎌倉での花との出会い。
鎌倉の「長谷寺」で三叉(ミツマタ)を見かけました。
これだけ花がしっかり咲いているミツマタを見たのは初めてで、とても感動💖
伊豆の国市の修善寺の寺院を歩いていた時にミツマタをみつけたのですが、花が咲く前でがっかりしたことを思い出しました(笑)
長谷寺のミツマタはとても趣きがあり、春の訪れをひっそりと知らせるかのように清廉な姿でした。
ミツマタは見ていて飽きないほど趣きがありますね。
新芽が芽吹く前の枝先に花だけが開花する。
小さな花が集まって半球形をつくりますが、この小さな花には花弁がなく、花弁のようにみえるのは筒状の萼の先端が4つにさけて反り返ったもの。
えだは3つに分枝するので、これが「三叉(ミツマタ)」の由来です。
中国が原産地で、高さは2mほどにもなります。
開花は3〜4月中旬。
ジンチョウゲ科。
見た目のはかない雰囲気とは逆に、樹皮は強い繊維質なため、強度の強い良質の紙の原料として有名で、紙幣にも使われています。
一般的には和紙の原料です。
光沢のある和紙がつくられます。
徳島県では通常は破棄されるミツマタの幹を使った木炭と、それを成分とした石鹸が製造去れているようです。
最後に花言葉
「強靱」「壮健」
見た目と合わない花言葉ですが、樹皮に含まれる強くてしなやかな繊維が、丈夫な紙の材料となっていることが由来だそうです。