2022/12/05
ヨウシュヤマゴボウ
12月になりました。
夜は冷えてきましたが、伊豆の国市はまだまだ日中暖かく、私の言えではまだエアコンを使っていないです。
朝晩は小さな足元用ストーブだけでなんとかなっちゃうところが、さすが伊豆だと思います(笑)
12月といえば、クリスマス。
先日、買い物に行った函南町のお菓子屋さんは、クリスマスの飾り付けとクリスマス商品、そしてクリスマスソングが流れていて雰囲気たっぷりでした。
クリスマスの花というと、一番先に思い浮かぶのはポインセチアですが、私はなんとなくヨウシュヤマゴボウも浮かんできます。
ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)
北アメリカ原産の帰化植物。
ゴボウの仲間ではありません。
根がゴボウのように長いことから、この名前がついたのです。
夏は濃いピンクの枝先に小さな花穂を咲かせます。
秋はブトウのような房状の果実をつけ、熟すと黒くなります。
花は5月頃から秋までで、茎の先に房状の小花が集合した花は、一つ一つがとても小さくて3ミリから5ミリほどのグリーンがかった白色。
9月頃には一つのヨウシュヤマゴボウの株の中で、黒く熟した実、未熟なグリーンの実、白い花と、全てが見られます💖
思わず手に取りたくなりますが、根、葉など全草に毒を含む有毒植物なので気をつけて下さい。
果実は全草の中でも毒が少ないらしく、鳥の食料となっていますが、人が食べても美味しいものではなく、誤って食べてしまうと食中毒をおこしたりするので危険です。
でも、ヨウシュヤマゴボウの遊び方として一番挙げられるのは、おままごとなんです。
黒い実を潰すと赤紫の果汁が出るので、ジュースに見立てるようですが、服についたらとれません。
他にもインクとして絵を描いたり、上級者は布や糸を染める草木染に使ったりできるそうです。
私は茎ごと吊るして、ドライフラワーにするのがいいかと思います。
もちろん、そのまま花瓶に活けてもとても風情がありますね。
たった1本でもさまになると思います。
もし花瓶に活けるのなら、先に葉っぱをとってしまうとよいですよ。
葉から萎れていくので、先にとっておけば花と果実を長く楽しめます。
先日、伊豆の国市の小学校の裏を歩いていたら、フェンスの間からヨウシュヤマゴボウが下がっているのをみつけました。
一房欲しかったのですが、ハサミを持っていないため、うっかり果実が服に飛んだら大変なので諦めました。
まだ残っているかしら…?
2022/11/24
エンジェルストランペット
だんだん寒くなってきて、道端で見かける花も少なくなってきました。
それでも伊豆の国市は温暖なので、11月も下旬になるというのに、天気の良い日には半袖で外を歩いている人をみかけます。
同じ伊豆の国市の住人の私も「えっ!」ってなります(笑)
まぁ、風のない日は、家の中より外の方が暖かいですものね。
冬が近づくにつれ、花がなくなってくるのは寂しいです。
色がなくなるからかもしれません。
だんだんと華やかな色が減って、黄色が目立ってきます。
黄色と言えば、先日、伊豆の国市の住宅街を歩いていたら、ひときわ目立つ大きな黄色い花を見つけました。
エンジェルストランペット
トランペットリリーの名前もあります
ラッパ状の縦長の大きな花を咲かせる熱帯花木ですが、寒さに比較的強いので育てやすいです。
名前の由来は「天使のトランペット」そのまま。
花の形が絵画に描かれる天使が持っているトランペットに似ているから。
元々の名前は植物学者のなまえにちなんだ「ブルグマンシア」ですが、その名前で市場に出していたら全く売れなかったため、エンジェルストランペットに名前を変えられたそうです。
名前も大切なんですね。
とても素敵な名前ですが、この植物には毒があります。
江戸時代に薬用植物として伝来してきただけあって、麻酔などにも使われていたとのこと。
その毒性には、嘔吐、瞳孔の拡大、呼吸困難、けいれんなどを引きおこす作用もあるため、取り扱いには非常に注意が必要です。
花、葉っぱ、樹液全てに毒があるため、汁が肌や目などに付着すると危険です。
果実やつぼみの形がオクラに似ているので、近くでは野菜などを栽培しないようにしましょう。
私の知り合いに、沼津市の飲食店のオーナーがいるのですが、公道にあるお店の前の花壇に、いつの間にかエンジェルストランペットが植えてあったそうで、時折水をあげたりしていたものですから、毒があると知ってからは切ってしまったそうです。
万が一、身体に毒が付着していたら大変ですからね。
植えるのなら、場所をよく考えないといけないですね。
では、最後に花言葉
「愛嬌」「偽りの魅力」「あなたを酔わせる」
見た目の可愛らしさと、毒性を持っていることの両方にちなんだ花言葉をお持ちでした。
2022/11/14
セミの抜け殻
秋になって、庭の木から黄色くなった葉っぱが散りだしました。
花壇の中に落ちるだけならよいのですが、それ以外の場所に散ってくると掃除が大変です。
少し剪定しておこうかと思い、剪定バサミを取り出して素人剪定を始めたら、セミの抜け殻を見つけました。
うちの庭でセミの抜け殻を見つけたのは初めてかも?
何年か前、伊豆の国市の畑がある道沿いのロープに、ビッシリとセミの抜け殻がついているのを発見したことがあります。
あそこまでセミの抜け殻が集まるのは珍しいですが、うちの木には一匹だけ。
3センチはあったので、わりと大きいタイプのセミですね。
2.6cm以上のセミの抜け殻は、クマゼミ、アブラゼミ、ミンミンゼミ。
小さいものはニイニイゼミ、ヒグラシ、ツクツクボウシなどです。
セミの抜け殻でセミの種類を見分けるなんて私には出来ませんが、セミの抜け殻にも特徴があるんですって。
クマゼミの背中は盛り上がっているとか、背中が平たいのはツクツクボウシとか。
裏返して脚の生えている真ん中をみると、クマゼミにはおヘソのようなでっぱりがあるとか。
他にも、触覚の長さや太さの違い。
節ごとの長さの違い。
…などなど。
私はセミのお腹の模様が苦手なので、抜け殻もひっくり返しておヘソのようなでっばりを探そうなどとは思いませんが、昆虫好きの人なら躊躇なくさわれるでしょうね。
セミの抜け殻の中で明らかに他のと違うのは、ニイニイゼミの抜け殻だそうです。
小さくて丸っこくて、全体に泥がついています。
木の低い場所で見つかるので、発見しやすいですね。
セミの抜け殻は生薬として、漢方薬にも使われているそうです。
「蝉退」(ぜんたい)といって、鎮痛、消炎作用があるため、解熱薬、かぜ、じんましん、咽頭痛、喉頭痛、結膜炎、あせも、アレルギーに効能があると言われています。
セミの抜け殻って、食べられるってことですか?
とにかく、身体の代表部の熱を冷ましてくれるそうです。
子供の頃は当たり前に見かけて、当たり前に触って家へ持ち帰っていたセミの抜け殻。
大人になると触れなくなっていた私です。
うちの木についていたセミの抜け殻は、剪定した枝ごと可燃ゴミの袋に詰めました。
どのセミだったのか、調べられなくてごめんね。
それより、うちのこの木の名前って、なんだったっけ?
セミは飛んで移動するので、そのため、その場所に発生しているかどうかはわからないし、もちろんセミが鳴いているだけでもわかりません。
抜け殻が見つかれば、その種類のセミが発生している証拠になります。
来年もうちの庭からセミがでてくるのかな?
だったらこの木の近くは、あまり土をいじらないようにしておきます。
2022/11/05
ガジュマル
私が育てている観葉植物のひとつに、ガジュマルがあります。
気根(きこん)と呼ばれる地上に出てきた根が特徴の、どことなくひょうきんな感じのするガジュマルは、観葉植物として安定の人気者ですね。
三島市の友人から、「いただきものだけれど、私は植物は育てる自信ないから、枯らす前にあげる」と言われ、うちにきたガジュマルです。
根っこの部分は3センチほど。
鉢から葉っぱまでで20センチもないような可愛いガジュマルでしたが、鉢を一回り大きいものに植え替えてあげたら、今では1メートル以上になりました。
と言っても、枝だけ2本伸びてるだけですが(笑)
ガジュマルは日本、インド、オーストリアに生息する常緑樹。
一般には高さ10センチ〜20センチの卓上サイズから、最大1メートルほどの置き型タイプまで、いろいろ出回っています。
たくさんの日光を浴びて育つ観葉植物で、日がさすベランダや明るい窓辺に飾ると、がっしりした丈夫な木に育ちます。
水やりは土が乾いてからたっぷりと。
ただ、生育サイクルにあわせて水やりの頻度を変えてあげないと根が腐ります。
春〜秋にかけてよく育ち、冬になるとほぼ止まります。
気温が下がってきたら徐々に水やりのペースを落として、冬は土が完全に乾いてから数日後に水やりするくらいでよいそうです。
こんなに簡単なのに、枯らしてしまう友人とは…(笑)
まぁ、誰でも苦手なことはありますからね。
私の元で育っていてくれたら、私も気持ちいいです。
ただ、私も観葉植物は基本ほっとく時間が長いので、気がついたら枝が2本だけしゅるしゅると伸びてまして…。
変な形になっています。
まぁ、葉っぱの色艶は良くて健康そうだし、へんな形も面白いのでそのまま育てていますが、いつまでもこのままでいいのかな?
剪定時期は5月から6月なので、それまでこのまま?
写真を貼ってあるので見てくださいね(笑)
剪定時期を待たずに切ろうか、このままにしていようか、ただいま悩み中です。
2022/10/27
ガウラ
私の好きな花にガウラがあります。
今の季節は花壇やコンテナ、広い場所での景観植物としての利用まで、わりとあちこちで見られると思います。
穂状に咲く小花が風に揺れる姿は、蝶々が群れて飛んでいるようにも見え、優しい風情があります。
私の住んでいる伊豆の国市でも、あちこちで咲いているのを見かけますが、最近思わぬ場所で見つけました。
伊豆の国市の住宅街で、細い道路が通っている場所にアパートや個人住宅が密集しています。
その電信柱の影に、ゆらゆらと白っぽい小花がたくさん見えるではありませんか。
なんと、電信柱の元のアスファルトが割れたところの、ほんの5センチ四方の隙間から、ガウラがわさわさとはえていたのでした。
こんな狭い場所に飛んできた種が、よくぞ育った!という感じ。
まさかこんな場所にガウラの種まきをする住人はいないと思いますから。
ガウラは和名がヤマモモソウ(山桃草)
ハクチョウソウ(白蝶草)
アカバナ科 ヤマモモソウ属(ガウラ属)
多年草で30〜150センチ
近年は品種改良で低めの品種もあり
原産地 北アメリカ
開花期 5月〜11月
赤、ピンク、白、複色
ガウラは初夏から晩秋まで次々と花を咲かせながら株が大きく成長します。
一つの花は短命で3日ほどで散りますが、花つきがよく、ほとんど途切れることなく咲き続きます。
花数が減ってきたら、思い切って半分くらいまで切り戻すとまた開花します。
耐寒性、耐暑性共に強く、日本全国栽培可能で、放任してても長い期間花を咲かせる宿根草だなんて、可憐すぎやしませんか!
電信柱の隙間から、精一杯生きてるガウラに哀愁さえ感じました。
ちょっとだけ切り取って、家に連れて帰ってしまいたくなります。
ガウラは日当たりと水はけのよあ場所なら、どこでも根付くようですが、必要な光がたりないと花つきに影響するので、うちの北側の庭ではどうかなぁ…なんて思って、まだ実行にはいたりませんが(笑)
では、最後に花言葉
「負けず嫌い」「清楚」
なんとまぁ、ガウラにピッタリの花言葉ですね。