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2023/01/04

お正月の富士山

明けましておめでとうございます。

伊豆の国市のお正月は、いつも良い天気のような気がします。
元旦、早々にお出かけした私は、R136を北へ向かって車を走らせていました。
たまたま信号待ちで先頭になったんですが、目の前にドーンと富士山が!
ここは函南町のユニクロがある交差点。
わりと信号待ちの時間が長いので、カメラを出す時間があったのもラッキーでした。
元旦の朝で、道もすいていましたし、天気は良いし、新年早々に見る富士山はいっそう神々しく見えました(笑)

伊豆の国市に限らず静岡県民は富士山を見慣れているせいか、あまり気に止めることもないようですが、県外の友人を案内すると、たいがいの人は富士山に感嘆の声をあげてくれます。
なかには富士山が見たいというリクエストをしてくる友人がいて、そんな時は三島市のスカイウォークへ連れていくか、沼津市の大瀬崎へと案内します。
大瀬崎は海と富士山がセットで見れるので、自然を感じてゆっくりした時間を過ごしたい気分の時は最高ですね💕
他にも私の秘密の道路が伊豆長岡にありまして、そこは電線が1本も目に入らずに富士山を目の前に眺めることができます。
どこかと言うと…それは秘密です(笑)

子供の頃は富士山になんの関心もなかったのですが、大人になって年を重ねるごとに、富士山を近くに見えることの素晴らしさがわかってきました。
静岡県を離れて県外にも住んだことがあるので、余計に分かりやすいのかもしれません。

なにげなく視界に入ってくる富士山は、私の道案内でもあります。
私は方向音痴で、ナビを使っていても道を間違えることがあるほどです。
慣れた道でないと、行きと帰りでは全く違う道になって迷子になります。
お店に入ったら、出る時はもう方向がわからなくなってたり💦
今の時代は車にナビが着いているので、簡単にどこでも出かけることができますが、昔はまだカーナビが標準装備されていなかったので、あの頃遠出をしていたドライバーは凄いと今更わかりました。
紙の地図で現在地を把握していたのですから。
初めて行く場所なんて、どうしてわかったのか、私だったらたどり着けなかったと思います。

そうとうな方向音痴と地図が読めない私は、富士山が見えると安心なんです。
富士山の形で、だいたい自分がどこにいるのかわかるのが、静岡県民なんですねー!
なので、雨の日や曇の日は富士山が見えないので困ります。
もうナビに頼るしかない。
どこに行くにも目的地セットしないと、途中で違う道に入り込んでしまう危険が(笑)
でも、県外など遠くに行くと、富士山が全く見えないので、気を引き締めてナビに忠実に走るしかないのですが、たまにナビで遠回りさせられたりもするので、やはり地図は見ておいた方が良いですね。

富士山から方向音痴の話になってしまいましたが、富士山が美しくのぞめる伊豆の国市で、今年もパンフラワーアトリエのぶの教室を開いていきますので、本年もよろしくお願いします。

お正月の富士山
お正月の富士山

2022/12/28

南天

前回は「万両、千両、十両」をテーマにしたので、あとはもう「南天」で今年のブログを締めくくりたいと思います。

中国や日本が原産の常緑低木で、1m〜3mまで成長。
落命の「南天燭」から、日本では「南天」と呼ばれています。
魔除けや火災よけの効果がある植物とされ、江戸時代には玄関先によく植えられていました。
鬼門と呼ばれる南西の方角におくのが良いとされました。
他にも「難を転ずる」→「難転」→「なんてん」として、お年寄りが転びそうな時に寄りかかることができる木として、トイレの近くにも植えられていたようです。

薬用としては
秋になると真っ赤に色づく実を煎じて飲むと「咳止め」効果になり、のど飴の原料として使われています。
葉には殺菌、防腐の作用があるとされ、乾燥させてお茶として飲むことで、ものもらいや血尿に効果があるとされています。
樹皮や根皮は胃腸病や眼病にも効果的とされ、昔から役用の木として重宝がられてきたそうです。

ただし、葉には有毒成分となるアルカロイドが含まれており、特に咳を鎮めるドメスチンは多量摂取すると知覚や運動神経の麻痺を引きおこす恐れがあり、薬用として使う場合は注意が必要です。

ナンテンは果実や紅葉時の葉色の変化を楽しむ木なので、開花(6〜7月)よりも紅葉の見られる10月頃と、実をつける11〜12月頃が見頃と言えるでしょう。

冬は花が少ないので、赤い実をつけて、葉も美しいナンテンがあるっていいですね💕

では最後に花言葉を
「私の愛は増すばかり」
「機知に富む」「福をなす」「よい家庭」
実の色ごとの花言葉もあり
赤い実は、幸せ、私の愛は増すばかり、よき家庭
白い実は、深すぎる愛、機知に富む、募る愛 
だそうです。
ナンテンに白い実ってあるんですね!
知らなかったです(笑)

南天
南天

2022/12/14

万両、千両、十両

12月も中旬になると、そろそろお正月のことを考え始めませんか?
正月休みの過ごし方とか、誰が帰ってくるとか、おせち料理のこととか…

私のパンフラワー教室では、先月から講習の合間にお正月飾りも作っています。
ほとんどお遊びみたいなものですが、それゆえに楽しい時間です。
来年の干支はウサギなので、先月はウサギの鏡餅を作りました。
今月は門松です。
ウサギの鏡餅の大きさに合わせた小さな飾り。
一緒に飾るとお正月気分が増すというものです。

お正月飾りでいつもでてくるのが、万両、千両、十両といった赤い実。
長持ちするし、赤と緑のコントラストが華やかで美しいです。

万、千、十と数字がついて、まるで縁起物三兄弟みたいに扱われていますが、実のところその違いって皆さんご存知ですか?
私もよく知らないので調べてみました。

「万両」
ヤブコウジ科、常緑低木
関東から西に自生
樹高1m以内
夏に小さい白い花をつける。
幹は根元で枝分かれせず、まっすぐ伸びて先端で小枝をだす。
実は枝にぶら下がるように下を向いて付き、晩秋から冬に色づく。

「千両」
センリョウ科、常緑小低木
東関東から西にある
樹高50〜100cm
夏に黄緑色のごく小さな目立たない花をつける。
葉の上についた実は、10月頃から色づく。

「十両」
別名 ヤブコウジ
ヤブコウジ科、常緑小低木
樹高10〜30cm
花期は7〜8月で、2〜5個の花を下向きにつける。
実は10〜11月に赤く色づく。

「葉型の特徴」
万両 互生につく
   濃い緑で、ふちが波打つ 
千両 対生につく
   10cm位でふちにギザギザ
十両 3〜4つの葉が輪生する

「実」
万両 ぶら下がった実が葉っぱの下に隠れるようにつく。
千両 葉っぱの上にかたまって付く。
十両 1〜2個の実を下向きに付ける。

簡単にこんな感じで判別します。
数字が大きくなるほど、木も実も大きくなるんですね。
実の付け方の違いもわかりやすいです。

他にも似たような植物にナンテンもありますね。 

皆さん、違いがわかったでしょうか?
歩いていて赤い実をみつけたら、何の実か当ててみるのも楽しいですよ。

万両、千両、十両
万両、千両、十両

2022/12/05

ヨウシュヤマゴボウ

12月になりました。
夜は冷えてきましたが、伊豆の国市はまだまだ日中暖かく、私の言えではまだエアコンを使っていないです。
朝晩は小さな足元用ストーブだけでなんとかなっちゃうところが、さすが伊豆だと思います(笑)

12月といえば、クリスマス。
先日、買い物に行った函南町のお菓子屋さんは、クリスマスの飾り付けとクリスマス商品、そしてクリスマスソングが流れていて雰囲気たっぷりでした。

クリスマスの花というと、一番先に思い浮かぶのはポインセチアですが、私はなんとなくヨウシュヤマゴボウも浮かんできます。

ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)
北アメリカ原産の帰化植物。

ゴボウの仲間ではありません。
根がゴボウのように長いことから、この名前がついたのです。

夏は濃いピンクの枝先に小さな花穂を咲かせます。
秋はブトウのような房状の果実をつけ、熟すと黒くなります。
花は5月頃から秋までで、茎の先に房状の小花が集合した花は、一つ一つがとても小さくて3ミリから5ミリほどのグリーンがかった白色。
9月頃には一つのヨウシュヤマゴボウの株の中で、黒く熟した実、未熟なグリーンの実、白い花と、全てが見られます💖

思わず手に取りたくなりますが、根、葉など全草に毒を含む有毒植物なので気をつけて下さい。
果実は全草の中でも毒が少ないらしく、鳥の食料となっていますが、人が食べても美味しいものではなく、誤って食べてしまうと食中毒をおこしたりするので危険です。

でも、ヨウシュヤマゴボウの遊び方として一番挙げられるのは、おままごとなんです。
黒い実を潰すと赤紫の果汁が出るので、ジュースに見立てるようですが、服についたらとれません。
他にもインクとして絵を描いたり、上級者は布や糸を染める草木染に使ったりできるそうです。
私は茎ごと吊るして、ドライフラワーにするのがいいかと思います。
もちろん、そのまま花瓶に活けてもとても風情がありますね。
たった1本でもさまになると思います。
もし花瓶に活けるのなら、先に葉っぱをとってしまうとよいですよ。
葉から萎れていくので、先にとっておけば花と果実を長く楽しめます。

先日、伊豆の国市の小学校の裏を歩いていたら、フェンスの間からヨウシュヤマゴボウが下がっているのをみつけました。
一房欲しかったのですが、ハサミを持っていないため、うっかり果実が服に飛んだら大変なので諦めました。
まだ残っているかしら…?

ヨウシュヤマゴボウ
ヨウシュヤマゴボウ

2022/11/24

エンジェルストランペット

だんだん寒くなってきて、道端で見かける花も少なくなってきました。
それでも伊豆の国市は温暖なので、11月も下旬になるというのに、天気の良い日には半袖で外を歩いている人をみかけます。
同じ伊豆の国市の住人の私も「えっ!」ってなります(笑)
まぁ、風のない日は、家の中より外の方が暖かいですものね。

冬が近づくにつれ、花がなくなってくるのは寂しいです。
色がなくなるからかもしれません。
だんだんと華やかな色が減って、黄色が目立ってきます。
黄色と言えば、先日、伊豆の国市の住宅街を歩いていたら、ひときわ目立つ大きな黄色い花を見つけました。

エンジェルストランペット
トランペットリリーの名前もあります

ラッパ状の縦長の大きな花を咲かせる熱帯花木ですが、寒さに比較的強いので育てやすいです。

名前の由来は「天使のトランペット」そのまま。
花の形が絵画に描かれる天使が持っているトランペットに似ているから。
元々の名前は植物学者のなまえにちなんだ「ブルグマンシア」ですが、その名前で市場に出していたら全く売れなかったため、エンジェルストランペットに名前を変えられたそうです。
名前も大切なんですね。

とても素敵な名前ですが、この植物には毒があります。
江戸時代に薬用植物として伝来してきただけあって、麻酔などにも使われていたとのこと。
その毒性には、嘔吐、瞳孔の拡大、呼吸困難、けいれんなどを引きおこす作用もあるため、取り扱いには非常に注意が必要です。

花、葉っぱ、樹液全てに毒があるため、汁が肌や目などに付着すると危険です。
果実やつぼみの形がオクラに似ているので、近くでは野菜などを栽培しないようにしましょう。

私の知り合いに、沼津市の飲食店のオーナーがいるのですが、公道にあるお店の前の花壇に、いつの間にかエンジェルストランペットが植えてあったそうで、時折水をあげたりしていたものですから、毒があると知ってからは切ってしまったそうです。
万が一、身体に毒が付着していたら大変ですからね。
植えるのなら、場所をよく考えないといけないですね。

では、最後に花言葉
「愛嬌」「偽りの魅力」「あなたを酔わせる」
見た目の可愛らしさと、毒性を持っていることの両方にちなんだ花言葉をお持ちでした。

エンジェルストランペット
エンジェルストランペット