2023/07/09
フォカッチャとパンサラダ作り
先月の話ですが、沼津友の会さんのパン作り講習会に参加してきました。
「フォカッチャとパンサラダを作ろう」
伊豆の国市のあやめ会館の1階調理室にて、生徒16人が4組に別れ、それぞれ1組に一人づつ講師がついて料理を教えてくれました。
生徒さん達は伊豆の国市の方がほとんどではないでしょうか。
定員を上回る応募がきたそうです。
会費は800円で、約3時間の講習。
保育室もついて、小さなお子さんがいるお母さんも参加できるという素晴らしさ!
4人一組で作る料理は、フォカッチャの他に、フォカッチャを使ったサラダ&手作りドレッシング、ぶどうの寒天。
まずは強力粉、砂糖、塩、ドライイースト、水、オリーブオイルを混ぜてこねて生地を作ります。
オーブンで発酵させている間に、パンサラダとぶどうの寒天を作ります。
ぶどう寒天は、粉寒天をふやかして、水、砂糖、ぶどうジュース、レモン汁を加えて、皮のまま食べられるぶどうとともにカップに入れて冷やします。
パンサラダに使うフォカッチャは、あらかじめ先生が作っておいたものを使います。
レタス、ミニトマト、きゅうりを洗って切り、さやいんげんは茹でてからカットします。
ドレッシングは玉ねぎをすりおろしたものに、塩、白ワインビネガー、こしょう、マヨネーズ、オリーブオイルを加えて混ぜます。
このような手順をふんでいる間にフォカッチャの生地の発酵が完了するので、生地を薄い長方形に整え、200℃に熱したオーブンで10〜15分焼きます。
生地を焼いている間にサラダ作りを進めるのですが、洗って切った野菜をお皿に盛り付け、最後にアボカドを切ってのせ、クルトン大にカットしたフォカッチャをちらし、ドレッシングをかけて完成しました。
サラダは家でもよく作りますが、手作りドレッシングは作らないので、今回の簡単美味しいドレッシングは作っていてテンション上がりました(笑)
そして、アボカドの綺麗な切り方も教えてもらい、これは大変役に立ちます。
手を汚さず、きれいにアボカドの種と果肉と皮を切り離せます。
目からウロコとはこのことでした!
焼いているフォカッチャはお持ち帰り用なので、フォカッチャが焼き上がる間に、サラダを食べます。
美味しかったです💕
今回の講師はもちろん、一緒に作った3人の方も年齢がまちまちで初対面の方でしたが、感じの良い方ばかりで楽しく作業を進めることができました。
お茶を淹れ、サラダをゆっくり食べ終わる頃にはフォカッチャも焼き上がっていて、ぶどうの寒天も固まったのでお持ち帰りにしました。
パンフラワーではいつも教えているばかりの私ですが、このフォカッチャ講座では久しぶりに生徒になり、学ぶ楽しさを実感しました。
教えてもらうって楽しい!
私も私の生徒さん達には、皆そう思ってもらえるような教室でありたいです
2023/07/01
Shirnki展
銀座1丁目のK'sギャラリーにて開催していた塩川素子さんの「Shirnki展」へ行って来ました。
塩川素子さんは書道家であり、インクアートアーティストでもあります。
私は塩川さんの書体が大好きで、この《パンフラワーアトリエNOBU》のロゴも塩川さんにお願いしました。
もちろん、作品も持っています。
でも、塩川さんが出展した日展や、グループ展などは見たことがあるのですが、塩川さん個人の作品展はみるのが初めてでした。
パンフラワーも絵画もそうですが、写真では伝わりきれないものってありますよね。
今回はそこのところを強く実感してまいりました。
塩川さんの内に秘めた情熱。
葛藤。
私の少ないボキャブラリーでは表現できないのですが、その圧倒的な存在感に言葉を失うとはこういうことか。
作品展の中には私がオーダーした作品も展示されていたのですが、たくさんの素敵な作品に、目移りしそうでした♡
塩川さんにもお会いできて、いろいろお話もして、楽しい時間を過ごさせていただきました。
塩川さんのキャプションについてですが
【原初の響きへ】
文字には意味があり、意味は音を阻害する。
陽射しを掌にうけ、はじめて「匕」と声をあげたときの心に繋がった響きはどこへ行ったのか。
意味に砕かれた言葉で創られた世界にひとりの作家が現れ、原初の形象をよみがえらせる。
見知らぬ感情の構図、せめきあう力がやどる黒の深淵。
未来へと向けた異形のメッセージ。
この意味わかりますか?
私には難しかったので、解説をいただきました。
(解説)
最初は漢字で心象を伝える書道から、表現の世界へ入った。
しかし、既成の表意文字では伝えきれない想いに突き当たった。
今は自分の感情を表現するための、私だけの象形文字を描いている。
と、こんなような意味でした。
見る人の感情。
見る人の状況。
いつも同じであって同じでない。
その時々で私を励ましてくれる、塩川さんのインクアートでした。
2023/06/21
鉢植えの桔梗
梅雨の時期は天気がはっきりしなくて、なんだか気分もスッキリしませんが、見た目にスッキリと美しく、目に麗しいのが、庭の桔梗です。
去年、家族が苗を買ってきて、庭に放置。
なぜか私が面倒をみることに(笑)
花が咲き終わってから、翌年のことを考えてひと回り大きなプランターに移し替えておきました。
もしかしたら、来年も咲くかも?
かなり期待していました。
しかし、花の手入れは素人だし、自己流だし、面倒臭いし…
冬もそのまま庭に放置。
(これで来年咲くかもと期待するなんて酷いと我ながら思います💦)
でも、期待に応えてくれたのでした💕
さすが桔梗!
宿根草ですね!
ちゃんと根が生きていました。
桔梗は根本が乾くと枯れてしまうのですが、半日陰で風通しの良いところに置いておけば大丈夫。
一日中日陰はダメで、なおかつ加湿も禁物。
夏は3日に1回の水やりを。
(春は4〜5日に1回、冬は一週間に1回の水やりで大丈夫)
今年は咲き始めから育てることになるので、夏の水やりを忘れないようにしなければ!
とくに鉢植えの花は、夏の水やりのタイミングが大事ですからねー。
鉢は3種に分けてあるので、小さな鉢ではすぐに土が乾いてしまいます。
そして、一番小さな鉢の桔梗は、当然一番背も低くなってしまいました。
それでも花の大きさも美しさも、他の鉢と変わりません。
毎日、萎れた花を摘み取っているせいか、花が次々と咲いてくれます。
丸い蕾がたくさんついている姿も可愛い。
色は全部、紫色の花です。
たしか去年は、白い花もつけていたのですが、今年は全部紫色です。
あの白い桔梗はどこにいっちゃったのでしょう?
桔梗の花言葉は
白が「清楚」
紫が「永遠の愛」「変わらぬ愛」「気品」「誠実」
花言葉ってよくできてるなぁっていつも思います。
桔梗は花言葉のイメージそのものだと思いませんか?
桔梗の開花時期は6月〜9月です。
こんなに長く毎日毎日花をつけるなんて大変だなぁと思い、明日は液体肥料のボトルを追加してあげよう。
栄養を与えて、あと3ヶ月頑張って花をつけてくれたらいいな。
2023/06/08
パンジー
パンジーを製作中です。
黄色い花を入れた小ぶりの花器のオーダーをいただき、花も花器もお任せとのこと。
ちょうどよい大きさの綺麗な花器があったので、そこに入れる黄色い花を考えてみたところ、パンジーが良いと思いました。
パンジーは黄色の他にもたくさんの色があり、とても可愛らしく、人気のある花。
黄色だけでなく他の色も組み合わせてみたいと考えていたので、これはピッタリだと思い何色か作っています。
その中で、花器とも相性のよい色を撰んで入れてみようと思います。
【パンジー】
スミレ科スミレ属
原産地 ヨーロッパ
開花期 10月下旬〜5月中旬
耐寒性は強く、耐暑性は弱い
色の種類 白、赤、ピンク、オレンジ、黃、青、紫、黒、複色
かつては大輪のものをパンジー。
小輪で株立ちになるものをビオラと区別していましたが、現在は複雑に交雑された園芸品種が登場し、区別できない状況です。
スミレ属の中では、最も進化したグループです。
わかりやすい区別の方法として、パンジーとビオラの違いは大きさかもしれません。
パンジーの名前の由来は、フランス語の「パンセ」です。
思考、思想などの意味があり、少しうつむき加減に咲く花が、物思いにふける人の顔に似ていると言われています。
しかし昨今は品種改良が進み、顔に見える斑が無い無地のパンジーもあります。
パンジーはエディブルフラワーとしても人気があり、
香りと味はごく繊細で、際立った主張もないため食べやすい花です。
料理の見栄えとしてのアクセントだけではなく、ちゃんと栄養もあります。
繊維質が豊富で、βカロテンはなんとトマトの4倍!
これはぜひとも食べなくては!ですよね。
ただし、食用と園芸用では使用している薬剤が違う場合があるので、食べるのでしたら注意して下さいね!!
最後に花言葉を。
「もの思い」「私を思って」
色別ですと
黄色のパンジーは「つつましい幸せ」「田舎の喜び」
白色のパンジーは「温順」
紫色のパンジーは「思慮深い」
アプリコット色のパンジーは「天真爛漫」
皆さん、何色のパンジーが好きですか?
2023/05/27
安島もっこ刺し
先月、福井県の坂井市へ旅行してきました。
二泊三日、車での旅行でした。
伊豆の国市から福井までは、出発から到着まで、休憩をはさんで6時間くらいかかります。
東名高速道路から入って、新東名に移ったり、名古屋の名神高速道路も通るし、北陸自動車道も走ります。
なんでこんなに遠回りしなきゃ行けないんだろう〜!
富士山にトンネルあったら、もっと早く行けるのにな~!
と思いながら、ハンドルを握る私でした(笑)
自家用車で行くのと、電車で行くのとでは、一人では値段も時間もたいしてかわりません。
時間は電車の方が1〜2時間早いですが、乗り継ぎにもよりますし。
なにせ、静岡県はのぞみが止まらないので、私のように三島駅から乗る場合、こだまで移動して乗り換えです。
おっと…交通事情の話が長くなってしまいましたが、今回の福井へは、お祭りが目的でした。
福井県坂井市に安島という地域があります。
あの有名な東尋坊の近くの町です。
雄島という小さな島と、安島を結ぶ赤い橋が目印です。
その雄島のお祭りが行われるので、見に行きました。
地域のお祭りですが、この日は参加する地域の小学生や中学生は学校の授業を1時間目だけ受けて早退が認められているほどの由緒ある祭り【雄島祭り】
朝10時に大湊神社で式典が行われ、参加する巫女(地域の小中学生)は、身支度を整え行事を行います。
宮司による式典が始まり、獅子舞、お神輿、菓子投げ…などなど。
神輿の練り歩きは夕方まで続き、クライマックスは神輿をかついだまま海に入ります。
そんなドラマティックなお祭りに町中が参加して、それは賑やかで楽しいものです。
お祭りの花形である神輿担ぎですが、その時に着る法被に刺されているのが「安島もっこ刺し」という刺し子です。
昔、まだ北前船が活躍していた頃、船乗りの男の無事を祈り、また法被の補修のために、安島の女達はもっこ刺しをしました。
刺し方は決まりがあり、その通りに刺せば決まった形の模様が出来上がります。
私も習ったことがあり、実は安島もっこの会の初代メンバーなのです💦
福井を離れ、今はすっかり幽霊会員となっておりますが、いまだに私が刺した法被を着てお祭りに参加してくれる若者がいます。
そうなんです、安島もっこ刺しは次々と引き継がれ、法被の模様はどんどん完成していきます。
今回も私が最初に刺した箇所から、もっこ刺しはもう刺す場所もないほど受け継がれ、とても綺麗な模様の法被になっていました。
今のもっこ刺しの会員さん達はとてもセンスがよく、上手に綺麗に模様を作るので、安島の法被の価値はどんどん上がっていきますね💕
今、安島ではもっこ刺しの伝統を残す活動が活発で、三国高校の生徒達も巻き込んで、展示やワークショップも行われています。
北前船と共に歩んだ安島もっこ刺しの歴史。
後世に残したい伝統文化です。
そんな安島もっこ刺しに、少しだけれど参加できた日々があったことは私の自慢です。
これからも安島もっこ刺しの文化継承を見守っていきます。