2023/10/22
ハロウィンセットの体験教室
今日はパンフラワー体験に、小学5年生の男子がいらしてくれました。
初のメンズです。
もちろんお母さんと一緒ですが、工作が大好きだそうで、パンフラワーにも興味を持ってくれてとても嬉しかったです💖
パンフラワー体験教室は簡単な花を作ってもらうのが基本のコースですが、体験されるかたの年齢や人数、季節に合わせてお題を変えます。
今日は男子小学生ということもあり、ちょうど10月なのでハロウィンの飾りを作ってみることにしました。
ハロウィンの魔女の帽子と、かぼちゃのセットです。
粘土はあらかじめ私が色をつけて練っておきます。
そして、帽子、かぼちゃ、帽子に飾る小さな果物と野菜たちを(ブドウ、みかん、かぼちゃ、さつまいも)作ってもらいます。
ハサミと細工棒と油絵の具も、ちょこっと使ってみるような体験です。
花ではないですが、とても楽しんでいただけたようです。
2時間のコースですが、小学生なのに最後まで集中して作りつづけたことは、本当に感心しました。
小学生対象の体験コースは何度かやったことはありますが、2時間こんなに集中してできたのは初めてでした。
学年にもよりますが、きっと本当に工作系が好きなんでしょうね。
とても細かい作業を一生懸命すすめていく姿は、教える側も励まされます。
お母さんの方も、とても上手に作ってくれました。
母と息子が一緒に遊ぶ、学ぶなんて、素敵ですよね。
お母さんが息子さんの《好き》を応援する姿もいいですよね。
娘、息子に限らず、親子で楽しめるパンフラワー体験を、私ももっと開発しなければ!と思いました。
写真は今日のお題のハロウィンセットです。
パン粘土を使わなくても、100均で売っている粘土を使っても作れますよ。
仮装やパーティをしなくても、小物を飾ってみるだけでハロウィン気分を楽しめます。
皆さんも自分だけのハロウィンセットを作って、10月を楽しんでみてくださいね。
2023/10/09
キバナコスモス
急に冷えてきましたね。
いきなり秋というより、冬になっちゃったような気温。
タオルケットから夏掛け布団にしないで、羽根布団を使っています。
さて、秋の花といえば、コスモスを連想する人が多いのではないでしょうか。
薄いピンク、濃いピンク、オレンジ、白、混色…。
いろんな色があって、背丈の高い花がたくさんまとまって咲いているから、風に揺られている姿も美しくて見とれちゃいます。
たいがい、蛾がとまっています(笑)
それも秋の景色のうち。
そんなことは、どうでも良いんです。
私は最近、オオキンケイギクという花の存在を知りまして、もしやと思い、近所のコスモススポットに確認しにいきました。
オオキンケイギク、ご存知ですか?
キバナコスモスに良く似た花です。
今までキバナコスモスと思って愛でていた花は、もしかしたら、オオキンケイギクかもしれませんよ!
オオキンケイギクとは大金鶏菊と書きます。
特定外来生物なのです。
キク科 オオキンケイギク属
北アメリカ産
舌状花の先端は4〜5裂
見た目はキバナコスモスとそっくりです。
キバナコスモス
キク科 コスモス属
メキシコ産
舌状花の先端は2裂 幅広
よく見ると花の先端が違うのですが、風にそよぐ姿は良く似ています。
しかし、方や特定外来生物なので、個人が野外に植えたりした場合、懲役3年以下もしくは300万円以下の罰金が課されます!
知らないで育てていて、見つかったら大変なんです💦
私が育てているわけではないんですけどね。
でも、今までキバナコスモスだと思っていた花が特定外来生物だったら、ちょっとショックですね。
ちなみに私が見ていた花は、キバナコスモスでした。
良かった(笑)
草花なんて人間に大きな害を与えるものではないと思いますが、生態系を壊すのなら、どんなに綺麗な花でも排除しなくてはならないなんて、ちょっと可哀想な気もします。
ちなみに花言葉は
キバナコスモス「野性的な美しさ」
オオキンケイギク「いつも明るく」
「きらびやか」
どこかで密かに咲いていて欲しくなりますね。
(写真の花はキバナコスモスです)
2023/10/02
彼岸花
お彼岸の時期をまるで教えてくれるように、いっせいに咲き出す彼岸花。
赤が一般的なイメージですが、白もあります。
伊豆の国市の狩野川の川原には、今、彼岸花があちこちに咲いています。
草の緑の中に、真っ赤な花があちこちに咲いている景色は秋の訪れを感じさせてくれますね。
その赤に混じって白い彼岸花も咲いていると、いっそう綺麗な景色になります。
彼岸花の花の形って独特で、赤はどこか妖しい美しさ。
白は気品溢れる美しさ。
ただ色が違うだけなのに、印象はずいぶんと違う雰囲気だと思いませんか?
彼岸花咲いていると、なぜか私は見ていて飽きません。
彼岸花
ヒガンバナ科 ヒガンバナ属
別名 リコリス、曼珠沙華
原産地 中国
夏の終わり〜秋にかけて咲く球根の花
赤いヒガンバナは、リコリスラディアータ
白いヒガンバナは、リコリスアルビフローラ
という名前があります。
他にも黄、ピンク、アプリコット、オレンジ色もあるそうですが、私はまた見たことがありません。
あまりに赤いヒガンバナの印象が強烈なので、他の色の花は気が付かないでいるのかも?
ヒガンバナは花と葉が同時につかないので、いきなり赤い花がニョキニョキと咲きだすから、あ、こんな所にヒガンバナがいたのか!と毎年新鮮に驚いています(笑)
葉は、花が枯れた後ににょきにょき生長するのだそうです。
でも、花がなくてはなんの葉っぱなのかわかりませんよねー(笑)
彼岸花はよく、縁起が悪い花とも言われがちですが、それは墓地や畦に多く咲いているからだそうです。
墓地や畦に植えられているのには理由があって、ヒガンバナの球根にはアルカロイド系の毒があります。
モグラやネズミから稲や野菜などの作物を守るため。
埋葬された遺体を守るため。
そんな理由から墓地や畦にはヒガンバナが多いようです。
では最後に花言葉を。
色別にあります。
(赤)悲しき思い出、諦め、独立、情熱
(白)思うは貴方一人、また会う日を楽しみに
(黃)追想、深い思いやりの心、陽気、元気な心
(ピンク)快い楽しさ
(オレンジ)妖艶
ちなみに、何年か前に話題になった青いヒガンバナは実在しないそうです。
2023/09/22
ツユクサ続き
前回のブログではずいぶんと長くツユクサ愛を語ってしまい、ツユクサの基本については触れていなかったため、今回も引き続きツユクサについて語らせて下さい。
ツユクサ科 ツユクサ属
一年生植物
開花 6月から9月
背丈 50cmほど
名前の由来
ツユクサは朝に咲き、昼にしぼむため
↓
朝露を連想
↓
露草
万葉集では月草といわれていますが、それがいつの間にかツキクサ→ツユクサと呼ばれるようになったそうです。
日本最古の染料でもあり、花弁は触れるとすぐに破れて色素が飛び出し、インスタントな染料となります。
これにちなんでツキクサ(着き草)、エノグバナ(絵具花)、ウツシバナ(移し花)、カラアイ(唐藍)、藍草(アイクサ)、アオバナ(青花)、ソメコバナ(染粉花)といった別名もあります。
他にも生薬「鴨跖草」(オウセキソウ)としても使われます。
利尿剤、下痢止め、解熱剤の効果。
食用にもなります。
5月から6月頃の花をつける前の柔らかい若芽や若葉、つぼみ、花は、茹でて水にとって冷ますと、お浸し、汁の具、和え物となり、クセやアクもないためエディブルフラワーとしてサラダや料理の付け合せにも使えるそうです。
最近、家の近くの空き地にツユクサが群生していることを発見したので、来年の5月はぜひともエディブルフラワーとしてツユクサを食してみたいと思います!
では最後に花言葉
尊敬、小夜曲、懐かしい関係、密かな恋、敬われない恋、恋の心変わり
ちなみになぜ尊敬かというと、聖母マリアの服の色だとか。
ここでなぜマリアがでてくるのか、私にはわかりません。
先週からぼちぼち制作しているツユクサがだいぶ進みました。
ツユクサは茎に直接葉っぱを付けるため、一本につき一枚づつしか進みません。
乾いたらまた一枚と付けていくため、葉っぱは簡単ですが時間がかかります。
途中経過を写真に撮ったので、見てくださいね。
完成したらインスタにアップするので、そちらもよろしくお願いします。
2023/09/12
ツユクサ
残暑厳しい9月です。
珍しく裏庭に回った時に、隣の空き地に小さな青い花が咲いているのが目に入りました。
なんと、ツユクサが群生していたのでした。
今まで全く気が付きませんでした💦
ツユクサは私が自然の草花に目覚めた第1号の花なのです。
まだ三島市のパンフラワー教室に通っていた頃、カリキュラムでツユクサを作ったのですが、全然上手に作れないし、作ってて楽しくないし、難しいし…
それもそのはず、その頃の私は道端にはえているような草花には、全く興味がなかったのですから、パンフラワーを作っていても気持ちが入るわけありません。
ツユクサが好きになったのは、それから何年も経って、福井県坂井市の安島という町に滞在した時のこと。
そこにはパンフラワー仲間がいるので、一緒に粘土で遊んでいました。
その時の題材がたまたまツユクサで、あまり考えずに作り始めたら、なんだかハマってしまったのです。
海辺の小さな町。
潮風が吹き、島が見えて、岩がある海が見えて、海岸沿いは林もある…
海に潜って、自分で貝を捕って食べたり…
自然を満喫していたせいか、自然の草花がその時の私にしっくりきたとしか思えません。
毎日、夢中でツユクサを作りました。
安島から静岡県の伊豆の国市に帰ってからも、途中になったツユクサを作り続け、翌年の三島市の三嶋大社で開催された「パンフラワー作品展 花車」に、ツユクサを出展しました。
その年の花車には、ツユクサの他に、昼顔、半夏生とホタルブクロの2点も出し、草花のパンフラワーに目覚めた年でもありました。
さて、前置きが長くなってしまいました💦
すぐそこに咲いているツユクサを見逃したくないので、何本か切り取って部屋に飾らせて頂きました。
ツユクサは朝咲いて、昼にしぼむ一日花なので、花瓶に挿してみても、ほぼ葉っぱだけですね(笑)
それでも葉っぱの緑が綺麗です。
それにこのツユクサは、私の知っているツユクサとちょっと違います。
どこが違うかと言うと、まず花がやたら小さい。
1cmほどしかありません。
そして、葉っぱが広い。
葉っぱが大きいと言った方がいいのかな?
とにかく、細長いタイプでないのです。
もっと巾広くてヒラヒラした葉っぱがついています。
ツユクサといっても、いろいろな種類があるのですね。
他にツユクサの思い出は、越前焼きの陶芸家である大森正人氏の作品に飾ってもらえたことです。
大森氏はツユクサをアイコンとしている富士市出身の陶芸家で、釜は福井県にあります。
共通の知人を通して知り合ったのですが、アイコンであるツユクサのパンフラワーを探していて、私の作ったツユクサを気に入ってくださり、ご自身の作品展の時には、作品に飾っていただいております。
作品展の時に花瓶に生花を入れると、水の取り替えとかしなくてはならないため、パンフラワーの方が良いのだとか。
なるほど。
それに、花を入れて展示した方が売れるとかおっしゃっておりました(笑)
私のパンフラワーがお役にたてて嬉しいです。
毎年10月に東京の青山で作品展をだしているので、今年も開催されるのかしら?
案内が届くのを楽しみにしております。
大森氏の越前焼きは、軽くて手触りがとても良く、温かみのあるとても素敵な陶芸品。
私も小さな花器をいくつかコレクションしています。
作品展のたびに買い足して、少しずつ増えていくのが楽しいです。
せっかくなので、大森氏の花器に挿したツユクサを貼りますね。
小さなツユクサのパンフラワーをご覧ください。