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2022/05/05

シャクナゲ

先月の下旬に福井県へ旅行をしてきました。
静岡県の伊豆の国市は太平洋側。
福井県は日本海側です。
富士山を突っきれたら早いのですが、あいにくそんな道路はなく、静岡県、愛知県、岐阜県、滋賀県を通り抜けて福井県にはいりました。
車の運転、長かったです💦

旅行中にシャクナゲが素晴らしい植物園があると聞き、行ってまいりました。

植物園といっても、造園会社の広い敷地の中にシャクナゲがたくさん植えてあるだけなのですが、その数は半端なくて、まるでシャクナゲの山。
しかもまだ桜が咲いていて、まるでおとぎ話に出てくる風景のようでした。

赤、白、ピンクは薄いのから濃いのまで、混色もあり、しかも木がとても大きい。
シャクナゲの木は大きいものだと5mまであるそうですが、そこの植物園のシャクナゲはどれも3〜4mはありました。
そんな大きなシャクナゲが、通路に沿うようにして隙間なく植えてある光景は見たことがありませんでした。

シャクナゲはツツジ科ツツジ属。
常緑樹で開花時期は3〜6月なので、華やかな木を長く楽しめますね。

原産地は日本、中国、ヒマラヤ、ヨーロッパ。
19世紀に中国からヨーロッパへ入り、品種改良されたセイヨウシャクナゲが明治時代に日本に輸入されたそうです。
欧米ではシャクナゲはツツジと同じものとして大雑把に扱われていますが、日本では花が枝先に房状にさくものをシャクナゲと呼んで区別しています。
ツツジは葉が小さくて落葉しますが、シャクナゲの葉は常緑で厚みと光沢があり、寒い冬にも耐えることができます。
美しい大きな花を房状に咲かせる姿は見ごたえがあり、花木の女王とも言われています。

花言葉は
「警戒」「危険」「威厳」「荘厳」
なんだか険しい花言葉ですが、ヒマラヤの高山地に生える植物で、採りに行くのに危険を伴うからだとか。
威厳や荘厳も、高山の奥地に咲いている様子に由来するそうです。
その生息環境から、なかなか目にすることができないことと、その美しい花から、手の届かない存在を表す「高嶺の花」といえばシャクナゲを指すと言われているそうです。

シャクナゲ
シャクナゲ

2022/04/18

三叉

前回に引き続き、鎌倉での花との出会い。
鎌倉の「長谷寺」で三叉(ミツマタ)を見かけました。
これだけ花がしっかり咲いているミツマタを見たのは初めてで、とても感動💖
伊豆の国市の修善寺の寺院を歩いていた時にミツマタをみつけたのですが、花が咲く前でがっかりしたことを思い出しました(笑)

長谷寺のミツマタはとても趣きがあり、春の訪れをひっそりと知らせるかのように清廉な姿でした。

ミツマタは見ていて飽きないほど趣きがありますね。
新芽が芽吹く前の枝先に花だけが開花する。
小さな花が集まって半球形をつくりますが、この小さな花には花弁がなく、花弁のようにみえるのは筒状の萼の先端が4つにさけて反り返ったもの。

えだは3つに分枝するので、これが「三叉(ミツマタ)」の由来です。

中国が原産地で、高さは2mほどにもなります。
開花は3〜4月中旬。
ジンチョウゲ科。

見た目のはかない雰囲気とは逆に、樹皮は強い繊維質なため、強度の強い良質の紙の原料として有名で、紙幣にも使われています。
一般的には和紙の原料です。
光沢のある和紙がつくられます。

徳島県では通常は破棄されるミツマタの幹を使った木炭と、それを成分とした石鹸が製造去れているようです。

最後に花言葉
「強靱」「壮健」
見た目と合わない花言葉ですが、樹皮に含まれる強くてしなやかな繊維が、丈夫な紙の材料となっていることが由来だそうです。

三叉
三叉

2022/04/03

ボケ

鎌倉へ行ってきました。
この季節はどこも満開の桜がとても綺麗です。
ソメイヨシノの淡いピンクで視界が埋まる景観に、日本の春の素晴らしさが心に染み渡る季節ですね。

鎌倉の「長谷寺」もたくさんの桜と共にいろいろな花が咲いていました。
その中でも木瓜(ボケ)の花が色鮮やかに目立ちます。
白、赤、ピンク、橙…
可愛い花と鮮やかな色で混色もあり、さほど大きくない木なので、こんな木が庭に一本ほしいって思っちゃいました(笑)

原産地は中国。
バラ科の落葉樹。
日本では平安時代から親しまれているようです。
耐寒性、耐暑性ともにある強い木です。
日当たりのよい場所で、乾燥しすぎない土壌であればどこでも育ちます。
トゲがあるので生け垣や盆栽向けに人気があるそうです。

ボケなんて変な名前ですけど、中国語の「木瓜」(もっか)がなまったという説と、
果実が瓜の形に似ているから説があります。

ボケの実は9月〜10月になり、果肉は固くて苦味や酸味が強いため生食は無理なので、砂糖漬けや果実酒として食されます。

ボケの実の効能としては
有機酸やタンニンがあるので、疲労回復・冷え症・不眠に効く。
サポニンからは咳止め。
クエン酸や蔗糖からは整腸作用。
利尿作用もあるためむくみの生薬としても用いられるそうです。
その他、リキュール、ジャム、蜂蜜漬けに使われたり、
香りが良いので芳香剤代わりに置いたりします。

ボケは花しか見たことないし、パンフラワーでも花は作ったことがあります。
オレンジ色の草木瓜ですが、丸い花弁を表現するのが難しかったです。
草木瓜は日本原産の低木なので、伊豆の国市でもあちこちの庭で見かけますよ。

では最後に花言葉を。
「先駆者」「妖精の輝き」です。

ボケ
ボケ

2022/03/17

河津桜

まだ3月中旬だというのに、半袖を着ている人を見かけるほど暖かい伊豆の国市です。

先週までは河津桜の影響で、この季節の伊豆の国市の道路は土日がとても混みました。
今は河津桜もだいぶ葉桜になり、混雑も落ち着いたようです。

毎年毎年、河津桜の人気は凄いですね。

私はこの前の日曜日、山梨県まで行ってきたのですが、まだ河津桜が綺麗に咲いていましたよ。
やはり少し寒い地域では、開花も遅れるのでまだ見頃が続くのですね。

写真の河津桜は、函南町のよく通る場所で撮影したものです。
葉っぱがだいぶ出てきましたが、まだまだ綺麗でした。

さて、河津桜の由来はご存知ですか?
2月上旬から3月上旬までのほぼ1ヶ月間、河津川沿いに咲き誇る河津名産の桜は、1955年に河津町田中の飯田勝美さんが河津川沿いの雑草の中で1mほどの原木を発見し、庭に植えたことが由来だそうです。

オオシマザクラとカンヒザクラの雑種に、さらにカンヒザクラが交雑した種で、オオシマザクラ由来の大輪の花と、カンヒザクラ由来の紫紅の花弁の色と早咲きが特徴です。

東京では12月に咲いちゃう河津桜もあるようですが、野生では花粉の媒介者となる虫の活動が始まる春よりも大幅に早く咲くと子孫を残せないため、本州の野生種の桜は寒い時期には咲かない仕組みがあるのですが、河津桜は本来は本州に自生しないカンヒザクラと交雑することによって花期が早まったと考えられています。

極端な早咲きは野生では淘汰される不利な特徴ですが、河津桜のような栽培品種ではその珍しい特徴と花の特徴がむしろ好まれて接ぎ木などで増殖されているそうです。

河津の川沿いでみごとに咲く河津桜は、大切に手入れされているのですね。
とても混むのでわざわざ見に行かないけど(一度行ってこりました)また来年も咲いて欲しいと思います💖
そしていつか、河津桜もパンフラワーで作ってみたいと思っています。

河津桜
河津桜

2022/03/04

「生涯学習きっかけ作り塾」締め切り間近

2022年度 伊豆の国市のきっかけ作り塾の締め切りが近づいてまいりました。
申込期限は3月24日(木)です。

伊豆の国市の主催事業として活動できるため、たいへんお得な料金設定となっております。
今まで気になっていたけれど、どうやって始めたらいいのかわからないとか、一人で始めるのが不安だとか、自分に合っていなかったらどうしようとか、、、
いろいろ不安があったかもしれませんが、まずは始めてみないとわかりませんよね!
そんな人にピッタリなのが、このきっかけ作り塾なんです。
低料金なので、まずはお試し感覚で始めてみる。
日程も期間も決まっているので、予定が組みやすいです。
生涯学習課の「きっかけ作り塾」の名の通り、これをきっかけに自分のやりたいことにチャレンジしてみましょう!
講座はどれも初心者対象なので、上手くできなくたって当たり前なんです。
これから学んでいくのですから。
同じ興味を持った仲間同士、仲良く楽しめることが一番だと思います。

伊豆の国市以外にお住まいの方でも応募できます。

以下、前回の内容をもう一度ご確認下さい。
2022年の伊豆の国市生涯学習課が募集する「きっかけ作り塾」の講座の中に、今年もアトリエNOBUのパンフラワー教室が入りました。

伊豆の国市生涯学習課きっかけ作り塾情報誌
今年は黄色の冊子です
大仁くぬぎ会館、伊豆長岡あやめ会館、韮山時代劇場に配布されていますので、ぜひご覧になって下さいね。
私のバンフラワー教室のチラシは、伊豆長岡あやめ会館と大仁くぬぎ会館に置いてあります。

「文9 粘土で作る花 パンフラワー教室 」
日時  第2、第4 土曜日
    13:30〜16:00
会場  長岡あやめ会館 実習室
定員  8名
講師  天野
連絡先  09014164625
  出られない時は折り返し連絡します
受講料  7500円(500×全15回)
教材費  年額3100円(消耗品、道具など) 
  作品により花器代300円かかります
持ち物 作品を持ち帰るためのカゴ、または箱のようなもの。
他はこちらで準備します。

小麦粘土を使って、花びらや葉っぱを手作りした自分の花を一緒に作ってみませんか?
可愛いお花を飾りましょう。
難しい作業はないので、誰でも楽しんで作れますよ。 

応募方法は往復はがきで、伊豆の国市生涯学習課までお申し込み下さい。

ご応募お待ちしています。

「生涯学習きっかけ作り塾」締め切り間近
「生涯学習きっかけ作り塾」締め切り間近