2021/12/23
なまはげ
先週末から今週初めにかけて、親戚の結婚式出席のため秋田県へ行って来ました。
東北地方は初めてなので、行くと決まった時点からずっとワクワクしていました(^o^)
秋田駅に着いてからは、テンション上がりっぱなしでした(笑)
秋田駅ではまず、巨大な秋田犬のぬいぐるみがお出迎えしてくれて、その横にはこれまた大きな赤と青のなまはげのお面がセットで置いてあり、顔ハメもあります。(もちろんハメました)
天井には、サキホコレの提灯が帆のように飾ってあり、それだけで秋田へ来た!って実感できます。
でも一番秋田を実感したのは、駅を出ると道路が雪で白いこと!
小雪が舞っていて、空は灰色で、とても寒い空気。
伊豆の国市から来た私にとって、秋田の寒さを体感したのは感動でした。
空気の冷たさが違いますね!
若い頃はスキーで北海道や長野に行っていたのですが、その寒さはもう忘れているので、久しぶりに本当に寒いと思いました。
でも、雪ってやっぱり素敵♡
(こんなことを言う事じたい、伊豆の人間ですね)
さて、秋田と言えばまず出てくるのは
・なまはげ
・きりたんぽ
・米どころ
・秋田犬のマサル
・稲庭うどん
・いぶりがっこ
これらをまず思い浮かべました。
その中でも筆頭の「なまはげ」について少し紹介します。
(前置きが長くなってすみませんでした)
秋田県の男鹿半島周辺で行われてきた年中行事で、仮面をつけて藁の衣装をまとった神の使いがなまはげです。
神の使い=来訪神なんです。
「来訪神・仮面、仮装の神々」の一つとしてユネスコの重要無形民族文化財にも指定されています。
角がありますが、鬼ではないんです!
本来、鬼とは無縁の来訪神でありましたが、近代化の過程で鬼と混同され、誤解がとけないまま鬼の一種に組み込まれ変容してしまったのですね。
なまはげは、怠惰や不和などの悪事を諫め、災いを祓いにやってくる来訪神なのです。
家々を巡って厄払いをしたり、怠け者を諭したりする神です。
大晦日の行事として、
年の終わりに大きな出刃包丁(又は鉋)を持ち、鬼の面、ケラやミノのような用具、ハバキをまとってなまはげに扮した村人が家々を訪れ
「泣ぐ子(ゴ)は居ねがー」
「悪い子(ゴ)は居ねがー」と
奇声を発しながら練り歩き、家に入って怠け者や子供や初嫁を探して暴れます。
家人は正装をして丁重にこれを迎え、主人が今年一年の家族のしでかした日常の悪事を釈明するなどした後に、酒をふるまって送り帰す。
という行事です。
ちなみに赤い面がジジなまはげ。
青い面がババなまはげ。
として一対になっています。
お土産になまはげの土鈴を買うのに、店員さんに赤と青とどちらが人気がありますか?と聞いたら、赤い方がよく買われるとの答えでした。
実は私も赤い方を買ってました(笑)
やっぱり青いのも買ってくればよかった…
パンフラワーの粘土で作れなくはないけれど、鬼の顔は難しそう。
温暖な静岡県。
その中でもとくに温かい伊豆の国市や沼津市や三島市の人間にとって、秋田市は気候でも文化でも興味深い旅行でした。
雪景色を眺めながら、そう感じました。
2021/12/07
ナンテン
晩秋から初冬にかけて真っ赤な実をつける「南天」
めでたい縁起物として、お正月にも飾られますね。
ナンテンの何がめでたいのか?
それはナンテンの名前が「難を転ずる」と置き換えられるから。
江戸時代は火災除けとして植えられたそうです。
さらには玄関先に飾って魔除けともされていたとか。
福寿草とセットで飾り「災い転じて福となす」
縁起木として古くから珍重されていたんですね。
ナンテンはメギ科の常緑低木で、普通は3mくらいの木です。
原産は中国なので、名前の由来も漢名の「南天燭」「南天竹」からきているようです。
赤い実が灯火のように見えるから南天燭。
葉の形が竹の葉に似ているから南天竹。
中国でも南天とつくんですね。
花言葉は実の色によって違います。
赤い実は「私の愛は増すばかり」「幸せ」「よき家族」
白い実は「深すぎる愛」「募る愛」
赤も白も、愛がテーマになってますね。
愛がいっぱいのナンテンですが、実には微量の毒があるので食べないで下さい。
でも、咳止め薬には使われていたそうです。
葉は殺菌や防腐効果があるため、赤飯の上にのせたりして使われました。
丈夫で育てやすい木ですが、日当たりが悪いと実がつかないそうです。
パンフラワーで作ったら、私だったら実をいっぱいつけちゃいそうです(笑)
先日、伊豆の国市の友人宅に植えてあるナンテンが紅葉していて綺麗だったので、少し切り分けてもらいましたが、実はあまりついていなかったです。
でもそのかわり、紅葉した葉っぱの赤はとても美しく、緑の葉っぱに混じってとても映えていました。
ところで、「ナンテン組」って聞いたことがありますか?
生け花にしてもナンテンは長持ちして一番最後まで残っている枝なので、酒席で最後まで残って飲み続ける人達のことを「ナンテン組」と呼ぶそうです。
忘年会の季節がら、ナンテン組を思い出してしまいました(笑)
2021/11/23
センニチコウ
伊豆の国市の伊豆長岡駅から千歳橋を渡ると、「伊豆長岡温泉」の大きな看板が立っています。
看板と言うより塔みたいです。
その下は花壇になっていて、いつも季節の花が植えられています。
今はセンニチコウが鮮やかな紅紫色で飾っています。
センニチコウとは千日紅と書き、5月から11月まで毎日咲き続ける花。
千日まではいかないけど、それくらい長く咲いていると言うわけです。
ヒユ科
センニチコウ属(ゴンフレナ属)
紫、ピンク、白、黄、赤に色づいているのは花ではなくホウです。
ホウの間に小さく見える白いのが花なんです。
ホウは触るとカサカサして乾燥しているので、今咲いているのにドライフラワー?って思いますね(笑)
切り取っても色褪せないので、ドライフラワーとしてとても人気があり、流通しています。
センニチコウは夏の暑さや乾燥には強いですが、寒さに弱いため種をまいて育てる一年草です。
でも、黄や赤のセンニチコウは地下に球根をつくるため、3℃に保てば冬越しできる多年草です。
最近はファイヤーワークスという種類も出てきて、それはスパイシーな香りを持ち、ローズ色のホウを咲かせる品種で、軽く凍っても冬越し可能とかで流通しているそうです。
それでは寒い冬は室内で育てれば良いのでは?と思いますが、部屋にいると2週間でダメになっちゃうそうです。
本当に夏が好きな花なんですねー!
ちなみに庭植えする時の注意は、水はけ重視の土壌で、根はほぐさないで買った時のままの状態で植えるのがコツだそうです。
では最後に花言葉。
「変わらない愛情」「変わらぬ愛」「不朽」
植え付けると長い期間を美しく咲き、花瓶に活けたりドライフラワーにしても花色がほとんど退色しないからでしょう。
大切な方に送って長く楽しんでいただける花ですね。
2021/11/13
セイタカアワダチソウ
秋から初冬にかけてセイタカアワダチソウが目立ってくる季節ですね。
ほら、川原や空き地などにススキと一緒にはえている背の高いやつです。
よく見かけませんか?
伊豆の国市は川も山も休耕田も多い田舎なので、この季節はわざわざ箱根へススキを見に行かなくても、すぐ近場でみごとなススキの原を見ることができます。
そして必ずススキの近くに生息しているのがセイタカアワダチソウです。
セイタカアワダチソウはキク科のアキノキリンソウ属の多年草で帰化植物です。
北アメリカ原産で、日本では切り花用の鑑賞植物として導入された外来種です。
高さ1m〜2.5M。
よく肥えた土地では3.5m〜4mにも育ち、地下茎を伸ばして増えていきます。
明治時代末期に園芸目的で持ち込まれたのに、今では要注意外来生物に指定されていて、日本の日本の侵略的外来種ワースト100にも選ばれているなんて、ちょっと気の毒な植物ですね。
昭和の時代にモグラやネズミが長年生息している領域で、肥料となるふん尿や死体の成分が多量蓄積していた地下50cm の深さまで根を伸ばすため、そこにある養分をとりこみ、結果、背が高くなり、平屋の民家が押しつぶされそうな程の勢いがあったそうです。
しかし平成に入る頃には、その領域のモグラやネズミが駆除されてきたことにで肥料成分が蓄えられず、大方使い切ってしまったことや、天敵のグンバイムシやうどんこ病の侵入で大打撃を受け、勢力が衰えてきたそうです。
そしてセイタカアワダチソウの勢いが衰えてきた土地は、またススキなどの植物が勢いを取り戻しつつあるといいます。
ちなみに北アメリカでは、逆にススキが侵略的外来種として猛威を振るっているようです。
ススキとセイタカアワダチソウ。
伊豆の国市ではセットで見かけることが多いですが、実は勢力争いをしているのですね。
箱根の仙石原のようなススキ一色も綺麗ですが、ススキの白とセイタカアワダチソウの黄色が混ざった伊豆の国市の川原も綺麗ですよ。
パンフラワーで作るには難しそうです。
だいたいあの背の高さは大変です(笑)
私はパンフラワーで稲は作ったことはありますが、セイタカアワダチソウやススキのパンフラワーは作ったことがありません。
いえ、作りたいと積極的には思えないのが本音です(笑)
嫌われもののセイタカアワダチソウですが、花はハーブとして体内の毒を排出してくれる作用があるため肌に良く、アトピーの改善に効果があります。
つぼみは入浴剤として使えるそうです。
10月上旬から花がつくので、その前につぼみを取っておくとよいですね。
2021/11/04
ニチニチソウ
伊豆の国市の近所のカフェへコーヒーを飲みに行ったら、カウンターに白くて小さな可愛い花が飾ってありました。
ニチニチソウです。
お店の前のプランターで咲いていたものを切って活けていたので、私にも切ってもらいました💕
草丈20cmから60cm
花はわずか3から5日と短命ですが、5月から10月の開花時期は休みなく次々と開花します。
熱帯が原産なので強い光と高い気温が好きで、寒さに弱いため、日本の冬には耐えられないため一年草扱いです。
梅雨も苦手です。
そして直根性なので移植を嫌い、何度も植替えできないから、環境のよい場所でないと地植えは難しそうですね。
見かけの可愛らしさと、草花っぽい素朴さとは裏腹に、育てるのは大変なのかしら?
せっかく分けてもらった切り花なので、枯れないうちにパンフラワーを作ろうと思いましたが、短命なのですぐに花がポロッと落ちてしまいます💦
時間が足りない〜💦
パンフラワーが完成できるかしら?
では最後にいつもの花言葉
「楽しい思い出」
「友情」
開花時期になると次から次へと咲く花の姿を、いつまでもつきないような楽しい思い出になぞらえてつけられたようです。
まるで一つの学級の子供たちのように集まって咲いている姿で友情。
どちらもなんだか懐かしい子供の頃を思い出させてくれますね。
ニチニチソウも南国を懐かしんでいるのかもしれません。