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2021/11/13

セイタカアワダチソウ

秋から初冬にかけてセイタカアワダチソウが目立ってくる季節ですね。
ほら、川原や空き地などにススキと一緒にはえている背の高いやつです。
よく見かけませんか?

伊豆の国市は川も山も休耕田も多い田舎なので、この季節はわざわざ箱根へススキを見に行かなくても、すぐ近場でみごとなススキの原を見ることができます。
そして必ずススキの近くに生息しているのがセイタカアワダチソウです。

セイタカアワダチソウはキク科のアキノキリンソウ属の多年草で帰化植物です。

北アメリカ原産で、日本では切り花用の鑑賞植物として導入された外来種です。

高さ1m〜2.5M。
よく肥えた土地では3.5m〜4mにも育ち、地下茎を伸ばして増えていきます。

明治時代末期に園芸目的で持ち込まれたのに、今では要注意外来生物に指定されていて、日本の日本の侵略的外来種ワースト100にも選ばれているなんて、ちょっと気の毒な植物ですね。

昭和の時代にモグラやネズミが長年生息している領域で、肥料となるふん尿や死体の成分が多量蓄積していた地下50cm の深さまで根を伸ばすため、そこにある養分をとりこみ、結果、背が高くなり、平屋の民家が押しつぶされそうな程の勢いがあったそうです。
しかし平成に入る頃には、その領域のモグラやネズミが駆除されてきたことにで肥料成分が蓄えられず、大方使い切ってしまったことや、天敵のグンバイムシやうどんこ病の侵入で大打撃を受け、勢力が衰えてきたそうです。
そしてセイタカアワダチソウの勢いが衰えてきた土地は、またススキなどの植物が勢いを取り戻しつつあるといいます。

ちなみに北アメリカでは、逆にススキが侵略的外来種として猛威を振るっているようです。

ススキとセイタカアワダチソウ。
伊豆の国市ではセットで見かけることが多いですが、実は勢力争いをしているのですね。

箱根の仙石原のようなススキ一色も綺麗ですが、ススキの白とセイタカアワダチソウの黄色が混ざった伊豆の国市の川原も綺麗ですよ。

パンフラワーで作るには難しそうです。
だいたいあの背の高さは大変です(笑)
私はパンフラワーで稲は作ったことはありますが、セイタカアワダチソウやススキのパンフラワーは作ったことがありません。
いえ、作りたいと積極的には思えないのが本音です(笑)
 
嫌われもののセイタカアワダチソウですが、花はハーブとして体内の毒を排出してくれる作用があるため肌に良く、アトピーの改善に効果があります。
つぼみは入浴剤として使えるそうです。

10月上旬から花がつくので、その前につぼみを取っておくとよいですね。

セイタカアワダチソウ
セイタカアワダチソウ

2021/11/04

ニチニチソウ

伊豆の国市の近所のカフェへコーヒーを飲みに行ったら、カウンターに白くて小さな可愛い花が飾ってありました。
ニチニチソウです。
お店の前のプランターで咲いていたものを切って活けていたので、私にも切ってもらいました💕

草丈20cmから60cm
花はわずか3から5日と短命ですが、5月から10月の開花時期は休みなく次々と開花します。

熱帯が原産なので強い光と高い気温が好きで、寒さに弱いため、日本の冬には耐えられないため一年草扱いです。
梅雨も苦手です。
そして直根性なので移植を嫌い、何度も植替えできないから、環境のよい場所でないと地植えは難しそうですね。

見かけの可愛らしさと、草花っぽい素朴さとは裏腹に、育てるのは大変なのかしら?

せっかく分けてもらった切り花なので、枯れないうちにパンフラワーを作ろうと思いましたが、短命なのですぐに花がポロッと落ちてしまいます💦
時間が足りない〜💦
パンフラワーが完成できるかしら?

では最後にいつもの花言葉
「楽しい思い出」
「友情」
開花時期になると次から次へと咲く花の姿を、いつまでもつきないような楽しい思い出になぞらえてつけられたようです。
まるで一つの学級の子供たちのように集まって咲いている姿で友情。
どちらもなんだか懐かしい子供の頃を思い出させてくれますね。
ニチニチソウも南国を懐かしんでいるのかもしれません。

ニチニチソウ
ニチニチソウ

2021/10/27

ホトトギス

先週はシュウメイギクについて話しました。
今日はそのシュウメイギクと一緒に頂いてきたホトトギスについて話しますね。

伊豆の国市の知人の庭でシュウメイギクを切ってもらい、帰る時にふと足元を見たらホトトギスが咲いていたのです。
これも勝手に咲いているのとか言いながら知人は切ってくれて、私は嬉しかったなぁ💕
こんな近くで好きな花を分けてもらえるなんて、それだけで良い一日でした。

ホトトギスは日本の特産種で、主に太平洋側に自生する多年草ですが、日陰のやや湿った斜面や崖・岩場で見られる花で、私も三島市の奥の方にある神社とか、箱根の植物園などで見てきたので、まさかこんなに身近に自生していたとは(笑)
しかも、伊豆の国市のとても日当たりのよい場所。
日本古来のホトトギスと、強いタイワンホトトギスとの交配が進んで育ちやすくなっているそうですが、その種なのかしら?

ホトトギスといえば茶花ですよね。
鳥のホトトギス「霊鳥」にちなんで、花のホトトギスも格調高い花として、茶花や生花に用いられてきました。
鳥のホトトギスとは名前の由来があって、花弁に赤紫色の点を散りばめた模様が、野鳥のホトトギスの胸に入る模様に似ているため、花の名前にホトトギスが付けられたそうです。

野鳥のホトトギスの胸の模様など見たことありません。
まさかそこからきていたとは!

知る人ぞ知る!というものですね。

パンフラワーで山野草を得意としている方がいて、パンフラワー作品展の時に出品したものを見たことがあるのですが、見るからに細かく、これ作るの大変だったろうなーという思い出のホトトギスです。
私もいつか、私のパンフラワーとして作ってみたいです。

最後に花言葉は
「永遠にあなのもの」
「秘めた意思」
花の開花期間が長いホトトギスです。
その花が長く咲いている姿にちなんでつけられたそうです。

お盆を過ぎた頃に咲き始め、夏の終りと秋の到来を感じさせる花。
もうそろそろ終わりかな。

ホトトギス
ホトトギス

2021/10/20

シュウメイギク

いきなり秋になったと思ったら、急に冬の寒さになったり、衣類の変化にとまいどいます💦

秋だなって感じる花はありますか?
意外と秋の花って多いのですけど、私は秋はシュウメイギクの美しさに惹かれます💕

シュウメイギクはキンポウゲ科。
イチリンソウ属(アネモネ属)
多年草であり宿根草。
一般的にみられる白いシュウメイギクは、オリナン・ジョバートと言われる種類です。

秋の風情を感じる優雅な花で、茶花としてよく知られていますよね。
人気のあるシュウメイギクですが、あまり野生のシュウメイギクは見かけません。
私は先日、伊豆の国市の知人の庭に咲いているのを見かけ、分けてもらいました。
私がパンフラワーをやっていることを知っていたので、気前よく切り取ってくれたのですが、家につく前にだいぶ花が散ってしまいました。

花びらのように見えるのは、実は萼片なんです。
萼片をシュウメイギクの花として周知されていますが、花弁は退化してしまっています。

シュウメイギクの原産地は中国、台湾。
30〜150cmまで育ち、8月〜11月までが見頃です。
色は白、ピンク。
半日陰程度の環境を好み、特に夏場の強い日差しが長時間当たるような場所は避けて植栽した方が良いとのこと。
でも、私の知人の庭は、すごく日当たりがよかったです(笑)

英名は「ジャパニーズアネモネ」
日本の別名は「貴船菊」
八重咲きの種の咲き姿が菊に似ているため、名前の一部にキクが付けられたそうです。
「秋明菊」とは、秋に咲いて明るく彩る菊の花という意味です。
中国では「秋冥菊」と書き、秋に咲くこの世のものとは思えない美しい菊の花と言うそうです。
日本では「冥」の冥土=死というイメージで、縁起が悪いように思われたため「明」の字を当てはめられたそうです。

花言葉は「薄れゆく愛情」「淡い思い」「あせていく愛」「多感な時」「忍耐」

シュウメイギクは暑さに強く、国内ならどこでも生息可能なそうなので、私も来シーズンに植えてみようリストにあげてみました。
皆さんもいかがですか?

シュウメイギク
シュウメイギク

2021/10/09

トランペットフラワー

伊豆の国市は10月というのに残暑厳しいです。

日中の暑いさなか、三島市の市街を歩いていたら、とっても目立つ黄色い大きい花!
トランペットフラワーをあちこちに見つけました。
こんなに植えてあったのかと驚きました。

一般的にトランペットフラワーと呼ばれているのは、エンジェルストランペットという花で、ナス科の別名キダチチョウセンアサガオです。

大きなラッパ状の花がぶら下がるように開花する熱帯食物。
この残暑厳しい静岡県とは相性が良さそうですね。
暑さにも強いし、寒さにも比較的強いので庭植えが多く見られます。
トランペットフラワーの性質上、鉢植えでは大株に仕立てられないので花が楽しめないし、風で倒れやすいから庭植えがオススメのようです。
庭植えして大株に育てると、一度に50〜100輪の花が咲くこともあるそうです。
凄いですね!
見てみたいものです。

しかしこのトランペットフラワーは毒があるので気をつけないといけないです。

花、葉、茎、汁…全ての部分に強い毒性があるため、一定以上を摂取すると
嘔吐、瞳孔拡大、呼吸困難、めまい、けいれん、せん妄、頭痛などの症状を引き起こします。
みかけの立派さに、ついつい近づいてしまいますが、実は危険だったのですね。

江戸時代は手術の麻酔薬として使われていたこともあるほどですから、取り扱いはとても注意が必要です。
・傷口から毒が入ることもあるため、手に傷がある場合は手袋をすること。
・果実やつぼみがオクラに似ているため、近くでは野菜を栽培しないこと。
・汁が肌や目に付着しても危険なので、飛ばさないようにすること。
などなど、しっかり理解した上で手入れしないとならないそうです。

取り扱いは注意が必要ですが、増やし方は非常に簡単です。
4月〜8月(に枝を10〜30cmに切って用土にさすだけで育つそうです。
なんだか挿し木をしてみたくなってしまいますね。

伊豆の国市でも三島市でも、私が見かけるトランペットフラワーは黄色ばかりですが、他にも白、ピンク、オレンジ色もあるようです。
開花時期が5月〜11月までと長いので、またどこかで見られるといいなぁ。

最後に花言葉を記載しますね。
「愛嬌」「愛敬」
「偽りの魅力」「あなたを酔わせる」
だそうです。
幻覚作用のある毒性は、花言葉にも影響しているんですね。

トランペットフラワー
トランペットフラワー