2021/08/03
ムラサキゴテン
ムラサキゴテンと聞けば、すぐに紫御殿の漢字が浮かびますよね。
今日はそんな大層な名前のついた草花を紹介します。
セトクレアセア
パープルハート
こちらの名前でも親しまれているようですが、ここではムラサキゴテンの名称を使ってお話しますね。
じつは、家の庭にも咲いているのです。
5年くらい前に鉢で頂き、その後庭に植え替えてからほぼ放りっぱなしのような…(笑)
それでも毎年、可愛らしいピンクの小さな花をつけてくれます。
ムラサキゴテンはその名前の通り、放っておくとどんどん横に広がり茂っていきます。
やや多肉質の左右前後に広がる濃紫色した葉はかなりの存在感を示し、それが御殿のようにも見えるのが名前の由来なのでは?と、私は思いました。
濃紫に染まった草姿はそれだけで美しいのですが、7月〜10月にかけて2cmほどのピンクの花を咲かせます。
この花は朝に咲いて、昼には閉じてしまうんです。
だから朝から出勤していた頃は、花を眺める余裕もなく、ムラサキゴテンに花が咲くなんて知らなかったですねー😓
ちなみに花言葉は
「変わらぬ愛」
「優しい愛情」
だそうです。
茎が太く、濃い紫色の厚めの葉を大きく伸ばし、可憐な小さなピンクの花をつけるムラサキゴテン…
なんとなくその花言葉、わかります。
耐暑性が高く強健なムラサキゴテンは、耐寒性はあまりないようで、冬越しには−1℃以上の気温が必要だそうです。
伊豆の国市にはぴったりですね。
霜に当たると枯れてしまうので、雪の降る三島市の北部や伊豆市は注意が必要です。
陽のあたる場所におけば葉色は褪せないので、日本一日照時間の長い静岡県は、ムラサキゴテンにとって美しさを保つのには良いかもしれませんね。
皆様、ムラサキゴテンはぜひとも午前中にご覧になってあげて下さいませ。
2021/07/27
ランタナ
七変化の名前で親しまれているランタナ。
我が家の庭にも植えてあるのですが、手入れがいらなくて勝手に育ち、花をいっぱいつけてくれるのはありがたいのですけど…育ちすぎです(笑)
5月すぎから11月まで開花しているので、毎年12月にがっつり選定しています。
こんなに小さくしちゃって大丈夫かなぁ?
来年また咲いてくれるかしら?
ってなくらいまで刈り込むのですが、毎年ぐんぐん枝を伸ばしてくれます。
そして通路を塞いで邪魔します(笑)
花は綺麗なので良いのですが、種が黒くなって下に落ちると玄関が汚れるんです。
だから枝が伸びてくると、花がついていても切ることにしています。(もったいない)
本当に元気な花ですね。
ランタナは亜熱帯植物なのに寒さに耐え越冬するので、戸外でよく見かけます。
地植えなら水やりの心配もほとんどないし、病害虫の心配も特にない。
暑さにも負けずに長く可愛い花を開花するのが魅力です。
しかも挿し木で増やせるんです。
だからでしょうか、本当によく見かけます。
沼津市のある市街地を車で走っていたら、沿道がランタナで飾られていました。
電信柱の下や、沿道の木の根元にこんもりとランタナが茂っていました。
放っておくとぐんぐん枝が伸びるので、道路の邪魔になるかと思うんですが、誰かが定期的に手入れしているのでしょうね。
三島市や函南町の公園にも必ずといっていいほど咲いています。
もちろん私の住んでいる伊豆の国市もこの季節はランタナが目立ちます。
うちの庭のランタナは、最初は白と黄色→黄色とピンク→ピンクとオレンジに変化しますよ。
全体的に白・黄・ピンク・オレンジで構成されていますが、ピンクの割合が一番多いです。
戸外で見かけるランタナもピンクが多いですね。
たまに白だけのランタナもありますが、そのランタナは七変化しないタイプのランタナだそうです。
元気なランタナ。
暑い盛りの中、まだまだ咲き続けてくれますね。
皆さまは熱中症にお気をつけください。
2021/07/20
蓮の花
先週は新盆で、お墓参りをして来ました。
お盆は新盆と旧盆がありますね。
全国各地で先祖の霊を迎え入れ、送りだすためのお祭りや盆踊りなどが開催されます。
しかしコロナ禍の今はなかなかそういった地域ぐるみでの行事もできないため、花火だけ打ち上げた地域もあったようです。
そんな夏の風物詩ともいえるお盆ですが、地域によって時期が異なり、
7月を新盆
8月を旧盆
と呼んでいます。
新盆は東京を中心とした一部の地域のみで、大多数の地域は旧盆なのは、昔は農業の盛んな地方は7月が農繁期で忙しいため、一か月遅らせてお盆を行ったからだそうですが、現代社会では旧盆がスタンダードになっていますね。
ちなみに私の住んでいる伊豆の国市は、8/1をお盆の入りとしている地域が多いようです。
近隣の沼津市は新盆に。
三島市は旧盆がほとんど。
内容はどこも変わりませんが、いつ行うのかは地域によってバラバラのようです。
さて、私も先週はお供え物を持って実家に行って、来ていただいたお坊さんのお経を聞き、お墓参りも済ませてきました。
そのお寺のお庭は植木がよく手入れされていてとても綺麗なので、墓参りついでにぐるっと歩いてみると蓮の花が咲いていました。
蓮の花は6月頃に花芽が水中から現れ、7月8月中旬が開花のピークなのですが、もうすでにほとんどの蓮の花は咲き終わり、黒いシャワーヘッドのようになった花芯が目立つ中、今まさに咲いていたと思われる一本と、今日が寿命の一本を見ることができました。
なぜ今日が寿命だとわかるかというと、蓮の花は早朝に咲き、昼には閉じてしまうからです。
そして四日目くらいなると昼になってもそのまま咲き続け、夕方そのまま散ってしまうからです。
私がお墓参りに行ったのは午後の2時すぎだったので、まさに今日散ろうとしていたわけです。
綺麗に咲いている蓮の花と、丸く美しく閉じた蓮の花しか見たことが無かったので、思わず写真をとって帰りました。
お寺ではよく蓮の花を見かけますが、仏教画で仏陀が蓮の花の上に座っている姿を蓮華座というそうです。
泥水のような池の中からまっすぐに茎を伸ばし、その先に華麗な花をさかせるのは、泥から出てきても泥に汚れることがないということから、蓮の花は清らかさの象徴であり、仏教では神聖な花なのだそうです。
そして昼に閉じて朝になると再び開くのは、太陽や創造や再生の象徴でもあるとのこと。
そんな蓮ですが食用にもなっているそうですね。
ベトナムでは茎もサラダにしたり、日本だって実や根(レンコン)も食べていますものね。
ベトナムでは蓮茶といって、緑茶に蓮の花びらや雌しべの香りを移したお茶を飲むのだそうですが、蓮の花に香りがあるとはしりませんでした。
ほのかな香りなのでしょうか?
写真を撮るだけでなく、匂いもかいでみればよかったと思いました、
2021/07/11
柏谷横穴群
静岡県の東部に函南町という町があります。
函南町の柏谷公園の中に、国指定史跡「柏谷横穴群」があるのを知っていますか?
そもそも函南町自体が名の通った観光地ではないと思うので、近隣の市区町村民しか知らないと思うのですが、沼津市や三島市などから熱海市へ行くには熱函道路を通ります。
その入口が函南町です。
観光地としては小さいですか、温泉もあり、牧場やゴルフコースもあり、平井のスイカでは有名です。
そんな函南町の公園内に国指定史跡があるのです。
「柏谷横穴群」は全体で300基以上が東西600メートル、南北250メートルにわたって造られたと考えられている静岡県内で最大規模の横穴墓です。
横穴墓は6世紀末頃から8世紀末までの200年間にわたってお墓として利用されていたそうです。
横穴墓が造られている地質は、箱根の噴火の時に流れ出た箱根火山新期軽石流と呼ばれる軽石を主体としたもので、加工がしやすい反面、壊れやすいという特徴があります。
現在、公園内で見学できる横穴墓は墓壁をコンクリートで補強してありますが、本来は墓前地の奥を閉塞石で閉じられて、その奥の玄室へ埋葬したそうです。
そんな凄い史跡が公園の中にあるものですから驚きますよね!
公園へ遊びに行って、あの穴なに?ってことになって、初めて知るのではないでしょうか?
(私もそうでした😓💦)
今回は客人を案内したので、皆さん驚かれていましたよ。
柏谷公園は広い芝生の周りに桜の木が植えてありました。
春は桜の花がみごとだと思います。
お花見スポットとしても覚えておこうと思いました。
2021/07/05
アガパンサス
梅雨のさなかの豪雨で、庭のアガパンサスが下を向いてしまいました。
背丈が高いだけに、下を向くと目立ちますよね。
もうこのままなのかしら…?
なんてことを思ったので、今日はアガパンサスについて書いてみます。
アガパンサスといえば、爽やかな涼感のある花をたくさん付けた優雅な立ち姿という印象の花。
背丈は30cmほどのものもあるようですが、この季節によく目にするのは1mくらいの大きなものではないでしょうか。
大きいものは1m50cmくらいになるそうです。
見てみたいですね。
爽やかな印象ですが、原種は南アフリカです。
強い日差しの暑い国出身だったとは💦
どうりで強いはずですね!
アガパンサスは性質が強く、植えっぱなしでもほとんど手がかからないそうです。
確かに、私も実感しています!
放置しているのに、毎年みごとに花を咲かせてくれます!
そんなアガパンサスとは
・日当たりと水はけの良いところ。
・環境への適応の幅が広い。
・土質をほとんど選ばず、かなりの乾燥にも耐える。
と、あります。
納得!
うちのアガパンサスは、そんなところに生育していますよ。
日陰でも育つし、常緑種は比較的温暖な土地に適しているので、この伊豆の国市にピッタリですね。
今日も沼津市、清水町、三島市、函南町と車で走っていましたが、信号で止まるたびに沿道の木々草花を見るのですが、アガパンサスの比率は高かったです。
アガパンサスの花は5月下旬から8月上旬です。
もうしばらく背丈の高い優雅な青や紫の花を楽しめますね。
ちなみに花の名前の由来は、ギリシャ語のアガペー(愛)とアントス(花)の2語の組み合わせだそうです。
愛の花💖なんですね。