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2021/10/27

ホトトギス

先週はシュウメイギクについて話しました。
今日はそのシュウメイギクと一緒に頂いてきたホトトギスについて話しますね。

伊豆の国市の知人の庭でシュウメイギクを切ってもらい、帰る時にふと足元を見たらホトトギスが咲いていたのです。
これも勝手に咲いているのとか言いながら知人は切ってくれて、私は嬉しかったなぁ💕
こんな近くで好きな花を分けてもらえるなんて、それだけで良い一日でした。

ホトトギスは日本の特産種で、主に太平洋側に自生する多年草ですが、日陰のやや湿った斜面や崖・岩場で見られる花で、私も三島市の奥の方にある神社とか、箱根の植物園などで見てきたので、まさかこんなに身近に自生していたとは(笑)
しかも、伊豆の国市のとても日当たりのよい場所。
日本古来のホトトギスと、強いタイワンホトトギスとの交配が進んで育ちやすくなっているそうですが、その種なのかしら?

ホトトギスといえば茶花ですよね。
鳥のホトトギス「霊鳥」にちなんで、花のホトトギスも格調高い花として、茶花や生花に用いられてきました。
鳥のホトトギスとは名前の由来があって、花弁に赤紫色の点を散りばめた模様が、野鳥のホトトギスの胸に入る模様に似ているため、花の名前にホトトギスが付けられたそうです。

野鳥のホトトギスの胸の模様など見たことありません。
まさかそこからきていたとは!

知る人ぞ知る!というものですね。

パンフラワーで山野草を得意としている方がいて、パンフラワー作品展の時に出品したものを見たことがあるのですが、見るからに細かく、これ作るの大変だったろうなーという思い出のホトトギスです。
私もいつか、私のパンフラワーとして作ってみたいです。

最後に花言葉は
「永遠にあなのもの」
「秘めた意思」
花の開花期間が長いホトトギスです。
その花が長く咲いている姿にちなんでつけられたそうです。

お盆を過ぎた頃に咲き始め、夏の終りと秋の到来を感じさせる花。
もうそろそろ終わりかな。

ホトトギス
ホトトギス

2021/10/20

シュウメイギク

いきなり秋になったと思ったら、急に冬の寒さになったり、衣類の変化にとまいどいます💦

秋だなって感じる花はありますか?
意外と秋の花って多いのですけど、私は秋はシュウメイギクの美しさに惹かれます💕

シュウメイギクはキンポウゲ科。
イチリンソウ属(アネモネ属)
多年草であり宿根草。
一般的にみられる白いシュウメイギクは、オリナン・ジョバートと言われる種類です。

秋の風情を感じる優雅な花で、茶花としてよく知られていますよね。
人気のあるシュウメイギクですが、あまり野生のシュウメイギクは見かけません。
私は先日、伊豆の国市の知人の庭に咲いているのを見かけ、分けてもらいました。
私がパンフラワーをやっていることを知っていたので、気前よく切り取ってくれたのですが、家につく前にだいぶ花が散ってしまいました。

花びらのように見えるのは、実は萼片なんです。
萼片をシュウメイギクの花として周知されていますが、花弁は退化してしまっています。

シュウメイギクの原産地は中国、台湾。
30〜150cmまで育ち、8月〜11月までが見頃です。
色は白、ピンク。
半日陰程度の環境を好み、特に夏場の強い日差しが長時間当たるような場所は避けて植栽した方が良いとのこと。
でも、私の知人の庭は、すごく日当たりがよかったです(笑)

英名は「ジャパニーズアネモネ」
日本の別名は「貴船菊」
八重咲きの種の咲き姿が菊に似ているため、名前の一部にキクが付けられたそうです。
「秋明菊」とは、秋に咲いて明るく彩る菊の花という意味です。
中国では「秋冥菊」と書き、秋に咲くこの世のものとは思えない美しい菊の花と言うそうです。
日本では「冥」の冥土=死というイメージで、縁起が悪いように思われたため「明」の字を当てはめられたそうです。

花言葉は「薄れゆく愛情」「淡い思い」「あせていく愛」「多感な時」「忍耐」

シュウメイギクは暑さに強く、国内ならどこでも生息可能なそうなので、私も来シーズンに植えてみようリストにあげてみました。
皆さんもいかがですか?

シュウメイギク
シュウメイギク

2021/10/09

トランペットフラワー

伊豆の国市は10月というのに残暑厳しいです。

日中の暑いさなか、三島市の市街を歩いていたら、とっても目立つ黄色い大きい花!
トランペットフラワーをあちこちに見つけました。
こんなに植えてあったのかと驚きました。

一般的にトランペットフラワーと呼ばれているのは、エンジェルストランペットという花で、ナス科の別名キダチチョウセンアサガオです。

大きなラッパ状の花がぶら下がるように開花する熱帯食物。
この残暑厳しい静岡県とは相性が良さそうですね。
暑さにも強いし、寒さにも比較的強いので庭植えが多く見られます。
トランペットフラワーの性質上、鉢植えでは大株に仕立てられないので花が楽しめないし、風で倒れやすいから庭植えがオススメのようです。
庭植えして大株に育てると、一度に50〜100輪の花が咲くこともあるそうです。
凄いですね!
見てみたいものです。

しかしこのトランペットフラワーは毒があるので気をつけないといけないです。

花、葉、茎、汁…全ての部分に強い毒性があるため、一定以上を摂取すると
嘔吐、瞳孔拡大、呼吸困難、めまい、けいれん、せん妄、頭痛などの症状を引き起こします。
みかけの立派さに、ついつい近づいてしまいますが、実は危険だったのですね。

江戸時代は手術の麻酔薬として使われていたこともあるほどですから、取り扱いはとても注意が必要です。
・傷口から毒が入ることもあるため、手に傷がある場合は手袋をすること。
・果実やつぼみがオクラに似ているため、近くでは野菜を栽培しないこと。
・汁が肌や目に付着しても危険なので、飛ばさないようにすること。
などなど、しっかり理解した上で手入れしないとならないそうです。

取り扱いは注意が必要ですが、増やし方は非常に簡単です。
4月〜8月(に枝を10〜30cmに切って用土にさすだけで育つそうです。
なんだか挿し木をしてみたくなってしまいますね。

伊豆の国市でも三島市でも、私が見かけるトランペットフラワーは黄色ばかりですが、他にも白、ピンク、オレンジ色もあるようです。
開花時期が5月〜11月までと長いので、またどこかで見られるといいなぁ。

最後に花言葉を記載しますね。
「愛嬌」「愛敬」
「偽りの魅力」「あなたを酔わせる」
だそうです。
幻覚作用のある毒性は、花言葉にも影響しているんですね。

トランペットフラワー
トランペットフラワー

2021/09/29

ポーチュラカ

一昨日、伊豆の国市の小学校の前を歩いていた時、花壇にポーチュラカがたくさん植えてあるのを見て
…いいなぁ…と思い、しばらく眺めてしまいました。
 なぜ、…いいなぁ…と思うのかは、私が自宅の庭のポーチュラカを育てきれなかったことにあります。 
花は好きだけれど、育てるのは苦手な私。
 自宅の庭にはなるべく手のかからない花ばかり植えていました。
 ポーチュラカは5月〜10月までと開花時期が長く、たいへん暑さに強くて乾燥した場所でも鮮やかに咲き続けるため、強い子だと思いこんでいたのでした。
  夏に強くても、冬にはとっても弱かったのですね。 
  庭のグランドカバーとしてたくさんポーチュラカを植えて、白、黄色、ピンク、赤、オレンジ、複色の綺麗で可愛らしい花を楽しんでおりました。
 やがて冬が来て、春、夏になってもポーチュラカはいっこうに現れない。
 いや、オレンジ色のを2 , 3 見つけただけでした。 
えー!今年は咲いてくれないの(T_T)
なんて思って調べたら、ポーチュラカの地植えは日本では越冬が難しいとあるではないですか! 
そーか、そーだったのか…
鉢にすればよかった。
  以前はポーチュラカが鮮やかに咲いていた場所には、すでにアイビーが進出してきて、もう場所を確保するのも面倒なのでポーチュラカは諦めました。
  今、地植えで咲いているポーチュラカは、今年植えたものなのですね。
 そういえば、私の三島市のお友達の家のポーチュラカは、いつもよく陽のあたる室内の窓辺にいたっけ。 
ポーチュラカの花言葉は
「無邪気」「いつも元気」

いつも元気は夏限定でした。

  ところで、ポーチュラカとよく似ている花にマツバボタンがあります。
 同じポーチュラカ属で、開花時期も性質もそっくりです。 
見分け方を知っていますか? 
葉っぱで見分けるんですよ。
 ポーチュラカの葉は肉厚で平べったいですが、マツバボタンは針のように細い形です。 

ポーチュラカの名前の由来は、カットすると白い液が出るため、ラテン語の「持ち運ぶ porto」と「乳 lac」がかけあって由来になったと言われています。

最後に私のボケを告白します。 
ポーチュラカをずっとポーラチュカと言っていました。
 あのハンガリー民謡「歌おう楽しいポーレチケ」は誰もが子供の頃に歌ったことがあるでしょう? 
そのポーレチケをポーラチュカと歌い覚えていて、ポーチュラカもポーラチュカだと思っていて、ポーチュラカを見つけるとつい
「さぁ楽しいポーラチュカ ポーラチュカ ポーラチュカ
歌いましょうランラララ
踊りましょうランラララ…」
と口づさんでいたのです。
 はぁ〜人前で歌わなくて良かったです(笑)

ポーチュラカ
ポーチュラカ

2021/09/21

彼岸花

秋のお彼岸の季節。
私も沼津市にあるお寺へお墓参りに行って来ました。

お彼岸、お墓参り、と言えばヒガンバナですね。
はい!
お寺にもたくさん咲いておりましたよ!

ヒガンバナ科ヒガンバナ属 中国原産。
多年草の球根植物で、夏の終りから秋に花を咲かせます。

30 cm〜50cmの長い茎に大きな花。
節も葉もなくシュッと咲いていますが、葉は花が枯れた後に出てくるんです。
だから、葉がない状態で花が咲いているわけです。
寒い冬〜春に葉がしげり、花をつけない寒い季節にしっかり栄誉を球根に貯えるところが、他の食物と違いますね。
そして毒もあります。
花、茎、球根と全部に毒があり、口に入ると吐き気や下痢をおこし、ひどい場合は死んでしまうこともあるそう。
触れるくらいは問題ないですが、毒があるって知ってしまったら触れないですよね(-_-;)

毒があるので、ヒガンバナの別名は不吉なものも多いです。
曼珠沙華、リコリス、狐花、剃刀花、幽霊花、地獄花、死人花、墓花…
1000以上の呼び名があると言います。
英名はレッドスパイダーリリー、ハリケーンリリー、レッドマジックリリー
こちらはカッコイイですねw

花言葉は色によって違うのですが、一般的な赤では
悲しき思い出、あきらめ、独立、情熱など。

ヒガンバナはお墓や土手、畦道に咲いてることが多いですが、これは人の手によって植えられたそうです。
ヒガンバナは種をつけないので、球根の株別れによる地続き繁殖もあるのですが、毒性を利用してモグラやネズミから稲や野菜などの農産物を守るため。
野生動物から遺体を守るために植えられたようです。
「彼岸花」の名前の由来はたやすく想像できますね。

ミステリアスで強烈で、でもなんとも華やかなヒガンバナは、たいてい群生して咲いている所が多いので、秋の風物詩として見応えあります。

伊豆の国市では狩野川さくら公園にも、たくさんヒガンバナが咲いていますよ。
よく前を通る三島市のお寺の入口も、ヒガンバナがギッシリ咲いていました。

ヒガンバナは輪生状に外向きに花が並んで、花弁は大きく反り返って、雌しべと雄しべがたくさん出ていますよね。
一体何本出ているのか数えてみました。
花は6個で、雌しべ雄しべが合わせて42,3本くらい…。
くらい…と言うのは、細いしたくさんあるので、途中でよくわからなくなってしまったからです(笑)
触ったので、ちゃんと手を洗いました。

彼岸花
彼岸花